爽やかな季節に、胸がぎゅっと痛い理由〜自分推し活のすすめ
勤務30年を終え、この春退職した元養護教諭です。
5月が終わりました。
6月に入り、ちょっとホッとしている自分がいます。
爽やかで、木々の緑がまぶしくなってくる良い季節。
でも、私にとって5月は、少しだけ胸が痛む月です。
①20年前の5月
20年ほど前、勤めていた小学校の子が、事故で病院に運ばれたという連絡が、日曜の夕方に入った。
「来週、運動会だよ。間に合うかな」
「ラジオ体操の指揮者、立派だったじゃん。金曜日に声をかけそびれたから、月曜日に声をかけようと思ってたよ」
そんなふうに、まだどこか現実味のないまま、学校に向かった。
集まった学校で知らされたのは、「意識不明」という現実。
そこから3日間、子どもたちと私たちは祈り続けるしかなかった。
でも…
水曜日の朝、その子が天国へ旅立ったという連絡が校長に…。
子どもたちに伝えなければならない。
2時間目の授業が終わった後、体育館に全校で集まることになった。
体育館へ入ってくる子どもたちの中には、
「もしかして、元気になったんじゃない?」
「うん。きっとそうだよ」
笑顔を見せる子たちも。
校長から告げられた現実。
体育館は静まりかえり、やがて泣き声が広がっていく。
子どもたちも、私たち教員も、ただただ泣き続けた。
夕方、ご自宅を訪ねると、運動会で着る予定だった、真っ赤でかっこいいジャージを着て眠るあの子。
なんで…。
あの優しい笑顔は、もう見られない。
数日後、火葬の日。
霊柩車は小学校へ立ち寄った。
野球部だったあの子。
霊柩車はグラウンドを一周して止まる。
霊柩車を囲み、子どもたちが始めたのは、野球部のエール。
「フレフレ、ひろ君(仮名)、フレフレ、ひろ君」
泣きながら全力で叫ぶ子どもたち。
霊柩車は進む。泣きながら、どこまでも追いかける子どもたち。
あれは5月だった。
青空に白い雲がくっきり浮かび、風が気持ちいい。
あの空気感に触れるたび、胸がぎゅっと痛む。
②5年前の5月
そして5年前、兄が突然倒れて亡くなったのも、5月。
教頭をしていた兄は、校長室での打ち合わせ中に倒れたとのこと。
意識が戻ることはなく、3日後に旅立った。
いつもニコニコして、公私ともに頑張り続けていた印象。
単身赴任だったため、後日、兄の奥さんと一緒に兄のアパートを片付けに行くと、そこに残されていた目覚まし時計の設定は、AM4:30。
いやぁ、いいんだよ。教頭先生がそんなに早く起きなくたって。
校長試験の勉強ノートも。
ほんと、まじめすぎるよ…。
そして、数年分の健康診断の結果も出てきた。
お兄ちゃん!高血圧、そのままにしていたのか…。
倒れてから、他県の大学から駆けつけた兄の息子。
一度どうしても大学に戻らなければならず、再び兄のもとへ向かっていたその朝、兄は亡くなった。
電車の中で知らされ、病院に駆けつけ、
「間に合わなくてごめんなさい、間に合わなくてごめんなさい」
そう言って兄に抱きついていた姿が、今も忘れられない。
5月はぎゅっと胸が痛む。この爽やかさが悲しい。
6月になった。私は今日も生きています。
今日1日、やれることをやります。
③自分推し活のすすめ
みなさん、自分推し活、しましょうね。
学校や会社を休んで受診したりすることは、本当はたいしたことじゃない。
誰かに話すことも。
誰かを頼ることも。
自分を第一に考えることも。
自分より大切なものは、ないのだから。
せっかく生まれてきた今回の人生、生ききりましょうね。

行きたいところに行く!
会いたい人に会う!
好きなもの食べる!
健康診断受けて、最高の人生につなげる✨
(勤務していた中学校で作成した掲示より)
