〔転機〕ライフシフトに【積極的モラトリアム】のお話
みなさんの人生のターニングポイントはいつでしょうか?
進学や卒業、就職、転職、結婚、出産、育児、介護、退職、大切な人との死別…
こうしたライフイベントだけでなく、事故や自然災害、病気、失業、あるいは大失恋などがきっかけになることもありますね。
私は今、人生のターニングポイントの最中にあります。
けれど、通常のターニングポイントとちょっと違うのは、自ら望んで起こしているターニングポイントだという点です。
積極的モラトリアム
この言葉は、私が勝手に造りました。
モラトリアムとは、一時停止や猶予期間という意味で、主に経済や金融の分野で使われる言葉。
さらに、発達心理学では「大人社会に入る手前でうろうろしている時期、学校を卒業して即、就職をしない時期」のことを指したりもします。
私は、このモラトリアムを人生のシフトチェンジに意識的に使っています。
はじめて積極的モラトリアム期に入ったのは、2004年~2005年。20年前です。
5年間のオーストラリアでの遊学生活を終え、帰国後、オーストラリアの在日機関で2年ほど働き、契約期間が終了したころでした。
「さあ、これからの人生どうしよう」となったとき、やりたい仕事がなんにも浮かばなかったんですね。
渡豪前は、新卒で教育系出版社に就職、4年ほど勤めました。会社員生活はそれなりに楽しくて、充実もしていたのですが、「オーストラリアの学校で子どもたちに日本語を教える」というプログラムを見つけ、参加してみたいとサクッと会社を退職しました。
はじめは1年のプログラムに参加して帰国するつもりが、思ってもみないような展開で、オーストラリアの大学院に進学。
結局、5年間を異国で過ごすことになりました。
こんな経験をしちゃったので、日本でまた会社員生活に戻る、結婚して子育てして、幸せな家庭を作る…そうしたことがまったくイメージできなかったのです。
でも、生活するためにはお金が必要。なんせ、5年間の遊学生活で貯金なんてほんのわずか。
でも、このまま再就職するとして、私はいったい何がしたいの?何ができるの?
でも…でも…でも…と、でものスパイラルに陥っていきました。
そんなときに、ふとオーストラリアで出会った人たちのことを思い出したのです。
「また勉強したくなった」と会社をさらっと辞めて、ゆるっとした大学生生活に戻った人
手がけてきた事業を売却して、ビーチで昼間からビールを楽しむ生活を満喫していた人
仕事を休職し、子どもにも学校を休ませて、半年間キャンピングカーでオーストラリア一周旅行をしていた家族
だよね~。
そんなあくせく、先に進まなくてもいいじゃん。
No worries! mate!!
幸いにも、失業手当が受給できる状態だったので、半年間、考えることは止めて、そのときはまっていたフラメンコの練習と読書三昧の日々を過ごしました。
それが、第1次積極的モラトリアム期でした。
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