元カレに「相変わらず無計画だな」と言われた私が海外生活を続ける理由
実は旧正月の休みで帰国した時、十数年ぶりに元カレと再会した。
結婚する前のラスト元カレ。
元カレと別れてから会うなんて今まで一度もなかったけど、この人は共通の友人がずっとつながっていたために、今回再会が実現した。
私の中では元カレに会うと言うより、同窓会。
友人含め3人でおしゃべりすると、十数年の時がなかったかのように昔と同じだった。
それはさておき、その彼にこの十数年の人生を話して言われた。
「相変わらず無計画だな」
この10年もずっとわたしのそばにいた友人も、笑っていた。
え?わたしって無計画だと思われてるんだ。
なるほど、わたしの思い立ったら即行動、石橋をたたかず渡る。
隣の国は近所のコンビニ。
そんな感覚で動くのを、世間では「無計画」というのか。
本当に無計画な人間は自分のことを無計画だと思っていないのかもしれないね(笑)
元カレは慎重派で、じっくり作戦を練ってから動くタイプだ。
先の心配をつぶすために今行動する。
そんな人からみれば、私の生き方は無計画こえて無鉄砲。
だけど、わたしはこの生き方を案外気に入っている。
無計画だと思ったことはなくて、「フットワークの軽さが自慢です」
そんな感じ。
お金持ちはたいていフットワークが軽い。
わたしは3代続く資産家の息子と結婚していたから、お金持ちの人の思考や行動パターンを少しは知っている。
たしか『金持ち父さん貧乏父さん』という本にも書いてあったような気がするな。
できる実業家は、即断即決。決断と行動が早いのである。
いや、今日書きたいことは、お金持ちと庶民の行動の違いではなくて、国による違い。
日本人はとにかく計画性を重んじる。
学校では必ず3月に来年度の年間予定表が配布される。
行事の連絡は1カ月前、遅くとも一週間前までには周知されている。
日本人はそれが普通だと思っているが、実は世界では全く普通ではない。
中国では、年間計画表なるものは存在していない。
月曜日に、今週木曜日に授業参観ですからみなさんお越しください、などと通知される。
そしてみんな仕事の日にも関わらず、都合をつけて参加する。
会社も突然の休暇申請が当たり前なので、普通に休める。
明日工作で空き缶が2つ必要なので持ってきてください、などと前日の夕方5時に通知が来る。みんな慌てて空き缶を探す。
会議の連絡は直前に「10分後第三会議室に集合!」などと言われるのも日常。
すぐ決めてすぐ動く。
予定は未定で、実に臨機応変。
何かあればすぐに変更する。
検討する時間はほぼない。
ベトナムのことはまだよくわかっていないけれど、急な通知や二転三転の変更が多いので、似たような感じかなと思っている。
わたしは中国にいるとき、中国人の即断即決即行動、突然の変更にもすぐに応じる様子をみていて、十分な時間をとって入念に計画を立て、慎重に行動し、急な変更にはめっぽう弱い日本人の行動パターンとの違いを
騎馬民族、狩猟民族と農耕民族の違いかなと思った。
実際、そのように分析している本があった。(タイトルは忘れた)
中国は川周辺では農耕民族として文明が発達しているが、北方ではモンゴルの騎馬民族や清の満州族など、狩猟や遊牧を行ってきた民族が支配した時期も長く、その気質や文化が中国全土に影響を与えている側面がある。
また中国もベトナムも戦争の時代が長く、常に敵の動きをみて反応する行動パターンが培われてきたと言える。
農耕には計画と慎重さ、結果が出るまでじっと待つ辛抱強さが求められる。
一方で狩猟や遊牧には、敵の動きを察知して臨機応変に動く俊敏性と即決力が要求される。
中国やベトナムで違法の区域に店を出している露天商たちが、警官の見回りが来る瞬間にさっと片づけていなくなるのを何度か見たことがある。
この俊敏性は、日本ではなかなかお目にかかれない。
動物行動学の研究が趣味のわたしには、この行動の違いが非常におもしろい。
わたしは今世日本人をやらせてもらっているけれど、過去世はずっと中国人だった。
だからやっぱり計画より即断即決即行動のほうが、わたしには合っているみたいだ。
日本だと息苦しさや生きづらさを感じるけど、海外だと楽なんだよね。
つまりは、計画性があるからいいというわけでもなくて、どちらにもいい点と弱点がある。
どっちのタイプの人間も存在しているから、世界は成り立っている。
今年は午年。即断即決の行動力が評価される時代になるといいなあ。
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