ギフテッドの子がぶつかる“見えない壁”
すこしだけ敏感な子の「生きづらさ」
ギフテッドの子どもは、
すごく得意なところと、すごく苦手なところが
並列で存在していることがめずらしくない。
興味を持つと、
大人が驚くほど深く潜っていく。
けれどその一方で、
ちょっとした音やにおいに怯えることもある。
話す言葉は大人びているのに、
感情はまだ年齢相応、
ときどき追い越しすぎるくらい繊細。
そんな子どもたちは、
すでに幼児期から「疲れやすさ」「合わなさ」「理解されにくさ」に
静かにぶつかっていく。
それは決して“欠点”じゃない。
ただ、世界との距離感をつかむのが
少しむずかしいだけ。
その「つまずきやすさ」に
大人が気づけたら、
子どもはずっとラクに呼吸ができるようになる。

つまずき① 過集中で止まれない
好きなことになると、水の中に潜るみたいに
一気に世界が狭くなる。
声が聞こえなくなる。
いったん入ったら自分では抜け出せない。
周りから見ると「夢中で偉いね」だけど、
当人はけっこう消耗している。
終わったあと急にグッタリするのはそのせい。
つまずき② 感覚が人より鋭い
におい、音、肌ざわり——
大人が気にしない刺激で苦しむ子がいる。
急な音で泣き出す。
服のタグでイライラする。
給食のにおいで食欲がなくなる。
“ワガママじゃない”。
受け取る情報量が、人より多いだけ。
つまずき③ 考えるスピードと身体が合わない
頭では理解できているのに、
身体の操作が追いつかない。
運動が苦手だったり、
手先が不器用だったり、
字を書くと疲れきってしまったり。
「なんでできないの?」と自分に怒ってしまう。
これもギフテッドの子に多く見られる特徴。
つまずき④ 感情の波が大きい
理解力が高いからこそ、
自分でも抑えきれないほどの感情が湧くことがある。
正義感が強い。
違和感にすぐ気づく。
理不尽に敏感。
そのぶん、怒りや不安が爆発しやすい。
つまずき⑤ “できる子”だと思われて苦しくなる
大人びた言葉や、知識の深さばかりが評価されて、
本当の年齢の弱さや幼さを見てもらえないことがある。
「できるよね?」と言われるたびに、
がんばりすぎてしまう。
ひとりで抱えこんでしまう。
子どもの「つまずき」には、かならず理由がある。
その理由に気づければ、
親ができる声かけも、
子どものしんどさの軽さも変わっていく。
そして——
その“変化のきっかけ”は、
大きな努力や特別な知識じゃなくて、
家の中で今日からできる、小さな工夫だったりする。

今日からできる育て方のコツ
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
