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ハローさんと行く熊本・阿蘇山の旅 その4

湯布院からやまなみハイウェイに入り、阿蘇山へと向かっていく。このルート、私が小さい頃に家族旅行で通った時は確か有料道路だったように思うが、今は普通に無料で通行できる
道の駅ゆふいんからしばらくは深い山の中を走るワインディングロードが続く。適度にコーナーが続いて適度に勾配のある、バイクにとっては楽しい道のりだ。たまに自衛隊の車両が走ってたりするけど無理に追い抜いたりするなよ
しかし朝日台のレストハウス(現在閉鎖)を過ぎたあたりから景色が変わる。視界を遮る森林エリアが途切れ、周囲は飯田高原の農地や牧場が広がってくる。曲がりくねっていた道はまっすぐになり、やがて周囲が草原に変わる頃、進行方向には雄大な九重連山が見えてくるようになる

この場所は九重連山に入る前の、九重ハイランドホテル入り口の分岐路…だった。九重ハイランドホテルは昭和四十年開業の立派なホテル(泊まったことないのでよく分からんが)で、この場所は私が阿蘇山方面を目指して走る上でのランドマーク的な場所だったが、2008年に閉館してしまった
元写真の撮影時期が2004年なのでまだホテルの看板があるが、2026年現在GoogleMapのストリートビューを見てみると、元敷地内に新たに作られた温泉施設の看板に立て直されている

当時の相棒のSUZUKI SV650S。SVシリーズの前期型で、どこか昆虫っぽい局面主体の形状のハーフカウルと、楕円形状の鋳造アルミ製という地味に凝ったフレーム、完全新型のVツインエンジンを搭載したスズキの意欲作だった。国内では人気がなかったが輸出は好調で、のちにSFV650グラディウスに繋がる系譜となる

私が中古で購入したSV650Sは最初から排気系全とっかえの2本出しカーボンマフラー、キャブレターにはバクダンキットという社外品が組み込まれ、ステップも社外品で攻めたポジションに変更されていた。そのせいで不用意にスロットルを戻すと「パンっパンっ」というけたたましいアフターファイヤが鳴り響き、よく白バイに目をつけられていた。また、リアの泥除けが雑に途中で切り飛ばされナンバープレートステーがほっそいアングルだけで支えられており、買ってすぐに走行中にナンバープレートが脱落するトラブルまで起こしている

しかし走行性能は素晴らしい。比較的軽量な車体と低めの重心、KATANAよりはアップライトだが上体を伏せやすく「攻める」気持ちになれるセパハン、思ったよりは低めで足つきの良いシート、大きすぎず小さすぎずで十分な風防能力を持つハーフカウル等、SV本来の素性の良さに加えて、フルエキと小細工されたキャプのおかげで2段ブーストじみた加速力を発揮する650ccVツインの小気味の良いパワー特性が高速ツーリングから山間部でのワインディング、果てはジムカーナ的な低速コーナリングまで全域で最高に楽しめるバイクだった
…ただ、正面から見た時の顔つきは最後まで気に入らなかった

私はこのSV650SのVツインエンジンに魅せられ、その後も後期SV、グラディウスと乗り継いでいくことになる

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