AIシナリオ比較企画①|Claude Cowork版『告白』
登場人物:
田中翔(18歳・高校3年生)
木村葵(18歳・高校3年生)
○ 高校・屋上(夕方)
卒業式前日の夕方。葵がフェンスに手をかけ、校庭を見ている。
扉が開く音。振り向かない。
翔「……いた」
葵、振り返る。
葵「翔くん。なんで屋上なんて」
翔「あっちこっち探した」
葵「私を?」
翔「うん」
沈黙。翔、一歩近づく。
翔「好きです。三年間、ずっと」
風が通り過ぎる。
葵「……知ってた」
翔「え」
葵「気づいてた。一年生のとき、傘、貸してくれたでしょ。あのとき、たぶん」
翔「……そっか。じゃあ、返事は」
葵「ごめんね」
翔「あ、うん。そうだよな」
葵「ちがう。そういう意味じゃないから」
葵、鞄から封筒を取り出す。翔、動けない。
翔「それ……」
葵「明日の卒業式のあとに渡すつもりだった。私も言えなかったから、ずっと」
翔、受け取る。
翔「じゃあ……」
葵「ただ、ね」
葵、フェンスに体を戻す。
葵「昨日、電話があって。東京の美術の専門学校から。補欠で受かってたんだけど、急に」
翔「……東京」
葵「明後日には発たないといけなくて。誰にも言ってなかった。卒業式のあとに言うつもりで」
翔、封筒を見る。
翔「それ、知らないで書いたの?」
葵「うん」
二人、校庭を見下ろす。グラウンドでは部活の声がまだ聞こえる。
翔「……読んでいい? 今」
葵「え、ここで?」
翔「だめ?」
葵「恥ずかしいな」
翔「じゃあ俺が声に出して読む」
葵「それはもっとだめ」
葵、笑う。少し遅れて、翔も笑う。
葵「……封筒、開けるとこだけ見ないで」
翔「わかった」
翔、封筒の端を折り曲げる。葵、フェンスの向こうを見る。
