AIシナリオ比較企画②|Google Antigravity版『告白』
登場人物
佐藤悠人(18)
川奈美咲(18)
○高校・教室(夕方)
夕日が差し込む無人の教室。
佐藤悠人(18)と川奈美咲(18)が、机を挟んで立っている。
美咲、両耳の白いイヤホンを外し、ケースに収める。
悠人、机の端を見つめている。
悠人「……で、その」
美咲「うん」
悠人「卒業する前に、言っておきたくて」
美咲「進路のこと?」
悠人「いや、違う。僕、川奈さんのことが、好きだ」
美咲、動きを止める。
悠人「高一のときから、ずっと。付き合ってほしいとかじゃなくて、ただ、言いたかった」
美咲「ありがとう」
美咲、ケースをポケットにしまう。
美咲「嬉しい。でもね、私、明日の卒業式に出ないの」
悠人「え?」
美咲、スマホの画面を悠人に向ける。
美咲「これ、今夜の夜行バスのチケット。北の街まで行くやつ」
悠人「どういうこと? 大学は?」
美咲「やめた。親の言う通りにするの、もう疲れたから」
悠人「でも、明日……」
美咲「明日になったら、私はここからいなくなる。誰の期待も、私の名前も、全部ここに置いていくの」
美咲、片方のイヤホンを取り出す。
美咲「引き留める?」
悠人「……」
悠人、ポケットの中で手紙を握る。カサ、と紙の音がする。
悠人、空の手をポケットから出す。
悠人「いや。君らしいと思う」
美咲「嘘。私のこと、何も知らないくせに」
悠人「うん。でも、今の顔、初めて見た」
美咲、短く笑う。
美咲、悠人の耳にイヤホンを差し込む。
美咲「これ、片方あげる。私は、もう片方で、知らない街の音を聴くから」
悠人、イヤホンに触れる。
美咲、鞄を肩にかける。
美咲「バイバイ、佐藤くん」
美咲、出ていく。
悠人、夕日の中に立ち尽くす。
イヤホンから、サー、と静かなノイズが聞こえる。
