トムリくんとキムリくんとたからの地図|#秋ピリカ応募
まんまる森に住んでいるトムリくんとキムリくんのお話しです。
トムリくんは、とてもあざやかな赤い毛をしたおさるさん。キムリくんはツヤツヤした緑の毛をしたおさるさんです。二人はいつもいっしょに遊んでいました。
ある日、黄色いサクランボの大食いきょうそうをしていたら、空から何かがヒラヒラ落ちてきました。
「トムリくん。何だろう」
「何だろうね。キムリくん」
ひろってみると、それは○と✖️と△と□が書かれた紙でした。○の横に大きな△があって、その下に小さな✖️ととても小さな□が書いてあります。
「あ!この○って、まんまる森のことじゃないかな?」
「すると、△は向こうに見えるさんかく山?」
「じゃあ、✖️のところは…」
「「たからものだ!!」」
二人は同時にさけびました。
「□は、たからものの入ったはこだね」
サクランボをたくさん食べていたので元気もいっぱい。地図を持って、二人はたからさがしに出かけました。
「✖️は… 水色パイナップルのあたりかな」
「うん。ゾウのテッドくんが大すきな所かも」
「食べていなければいいけれど…」
「心配だね」
そうなのです。テッドくんは何かを食べるとき、おいしくなかったらポイッと放り投げるので、近くにいたらぶつかってけがをするかもしれません。
運よく、テッドくんはいませんでした。水色パイナップルは半分くらい食べつくされていましたけれどね。
「このへんだよね」
「ゴミの下かもしれないよ」
トムリくんとキムリくんは、ゴソゴソと何かないかさがしました。
「また紙をみつけた!」
「どれどれ?」
地図と同じような○や✖️のある紙でした。
「でも、○と△の間に✖️と□があるよ」
「そこは…金色海岸だね」
二人は水色パイナップルを食べてから海に向かいました。
金色海岸は、キラキラ金色に光るとても美しい所です。あ、ゾウのテッドくんがいますよ。
「「テッドく〜ん、こんにちは」」
「トムリくんとキムリくん、こんにちは。おさんぽかい?」
「「たからさがしに来たんだよ」」
二人はそう言って、地図を見せました。するとテッドくんはビックリ顔。
「これ、ぼくが字の練習した紙だよ」
「「えーっ?!」」
朝、おさんぽで海に来たテッドくんは、波打ちぎわに紙がちらばっていたのをみつけ、全部ひろいました。海岸がよごれてしまいますもんね。
その紙には何かの文字と○、✖️、△、□が書かれていました。前から字の勉強をしてみたいと思っていたテッドくんは、ひろった紙をお手本にしました。でも、文字はぬれてほとんど消えています。○とかならおぼえています。紙をかわかして、黒キュウリで字…というか○や△とか書いてみました。風で紙が少しとばされたりしたけれど、とても楽しくて今も字の練習中。
「君たちも書いてみる?」
トムリくんとキムリくんも黒キュウリで✖️や□を書いてみました。とても楽しい!そして二人はこう思いました。
『『□は紙だったんだな』』
って。
[文字数:1186字]
昔々、中学生の頃に子守?で9歳下の弟に語り聞かせたトムリくんとキムリくんが登場するお話の新作。
なんとなく小学校3年生までの漢字を使って書き上げました。だから、文字数1200字以内にするのに苦労しました😅
