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lullb
【SS】コップおじいちゃん|#爪毛の挑戦状
「お〜い、水のチェックはしたか?井上。」
「はい、9時に済ませました。博士。」
今日も植物学者の木下と助手の井上は、研究室で植物観察に余念がない。
テーマにより種類が変わるが、基本、植物学者の研究室は、当然植物だらけだ。外には温室もある。今は『塩害に耐える稲の品種改良実験』をしている。しかし、今の研究室には稲穂が垂れていたり、シュッとした緑の葉が茂る様子は全くない。ただ、ラベルの貼られたコップがずらりとそこかしこに並んでいるばかりだ。
さまざまな品種のイネ科イネ属の稲を交配した結果の稲の種子を、ここで培養し…発芽したら外で育てるのだ。約3日間、コップの中で種子は過ごす。
何はともあれ、研究室中にコップが溢れんばかりに並ぶ様は、どこか奇妙に見える。そして、そんなコップを四六時中観察している二人も、変人に思われているようだ。
今、研究所で博士は『コップおじいちゃん』と呼ばれていることを、博士と助手は知らない。
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ちょっとだけ、研究っぽい活動を書いてみました。稲作はしたことがないのでわからないから、ネット検索で調べました。発芽するのに『積算温度』というのがあるのですね。毎日の気温を足し、稲は100度がそれだそうです。なんか「自然ってスゴイ!」と思ってしまいました。
