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【SS】歩く拒絶|#爪毛の挑戦状

何故だか知らないけれど、私のことをとても気に入っている人がいた。でも、私には好きな人がいた。そのことを伝えても、全く気にしないで何度も食事や映画やコンサートに誘おうとする。

その人は仕事の仲間で、こんな私情で仕事に穴をあけたりもできないから、適当に流してはいたものの本当に迷惑。そして困ったことに、私の周りの人も、その人と私がうまくいくことを願っているようだ。一念岩をも通す…って、私の気持ちはどうなのよ。

ある日の就業終了後、廊下で「コンサートのチケットが取れたから一緒に行かないか」と声をかけられた。私は無視してそのまま歩いて通り過ぎた。相手は追いかけて「一緒に行こう」と言ってくる。

私は黙ってそのまま歩き続け、向こうも「待ってよ」と追ってくる。

廊下も階段も通り抜け、会社の外に出た。

「あのさ、コンサートに…」

「僕も一緒に行ってもいいかい?」

そこには私の彼が待っていた。


[399字]
妙なモテ期があったな… の、うっすらと体験談。
あれはなんだったんだろう… 

#爪毛の挑戦状
#ショートショート

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