特別編5|遠距離恋愛と量子の振る舞い:CUDは「可能性」から「選択」へ:CUDVersion 3.2 と Version 4を同時に公開しました
ちょっと混んだ電車でCUDを考えていたあるとき、
ふとこんなことが頭をよぎりました。
遠距離恋愛って、
不思議だな
物理的には、
何百キロ、何千キロと離れている。
でも、
心の距離は近かったりする。
逆に、
すぐ近くにいるのに、
なぜか遠く感じる人もいる。
このとき、
気づいたことがありました。
距離って、
本当に“空間”だけで決まっているのだろうか。
その瞬間、
頭の中で一つの言葉が浮かびました。
「構造距離」
そして今、
この感覚が、
理論として一つの形になりました。
Cosmological Update Dynamics(CUD)の
Version 3.2 と Version 4 を公開しました。
ここまでのCUDでは、
宇宙を構造の蓄積と更新
として捉えてきました。
区別が生まれ、
蓄積され、
構造が形成され、
位相ジャンプが起きる。
この流れによって、
宇宙の進化を説明する枠組みを構築してきました。
今回のアップデートでは、
この枠組みに対して、
もう一段深い問いに向き合いました。
それは、
「なぜ現実は一つに決まるのか」
という問いです。
CUD v3.2では、
量子現象を
構造ネットワーク(ψ-network)
として表現しました。
複数の構造状態が存在し、
それぞれが
異なる経路としてつながっている。
現実世界でいうと、生きていると色々な人や物事とつながっていますよね。
このとき、
それぞれの経路には
構造距離
が定義されます。
構造距離が小さい経路ほど、
コヒーレンスが高く(どれだけ揃っているか)、
実現しやすい状態として扱われます。
補足ですが、この考えの延長で、v3.2では同じ空間距離にある量子間でも重力の影響で量子もつれにズレが生じる可能性を示唆しています。
つまり、
CUD v3.2では、
「何が起こりうるか」
を構造的に記述しました。
しかしここで、
一つの問題が残ります。
複数の可能性があるとき、
なぜその中の一つが
現実として選ばれるのでしょうか。
この問いに対して、
CUD v4では
新たに
選択バイアス
という概念を導入しました。
構造によって
可能性の空間が定まり、
その中で、
どの経路が選ばれるかは、
別の要因によって決まる。
これが無いと世界のすべての可能性が同時に現実になってしまいますからね。
この要因を
ω(オメガ)
と定義しています。
経路選択のもう一つの要素です。
このとき、
確率は
単なるランダムなものではなく、
構造と選択の両方によって決まるものとして
再解釈されます。
可能性は構造が決める。
現実は選択が決める。
この視点に立つと、
世界の見え方は少し変わってきます。
これまで、
確率とは偶然性の表現だと考えられてきました。
しかしCUDでは、
確率とは
構造によって制約された可能性が、
選択によって現実化されるプロセス
として捉えられます。
量子に振る舞いも同様です。
これはまだ仮説の段階ではありますが、
理論としての輪郭は、
少しずつ見えてきています。
そしてこの流れは、
さらに次の問いへとつながっていきます。
その選択は、
どこから来るのか。
この問いは、
物理の枠組みを超え、
より深いレイヤーへとつながっていく可能性があります。
CUDは、
構造の理論から、
選択の理論へと進みました。
論文はこちらです:
v3.2:量子現象を構造ネットワーク(ψ-network)として表現
v4:可能性は構造が決める。現実は選択が決める。
そしてここから先は、
さらに大きな領域に踏み込んでいくことになります。
このNoteの最初にずっとお話ししていた
「11Dimension Unified Theory(11DU)」。
少し時間はかかりましたが、
次に手掛けるVersion5では、
この「11DU(世界を見るメガネ)」を、
いよいよ検証可能な理論として扱える段階に入ってきました。
なぜ人は変わるのか。
なぜ関係性は変化するのか。
努力は報われるのか。
未来はどのように選ばれるのか。
こうした問いに対して、
一つの構造を通して物理理論として説明していくことを目指しています。
世界を記述する理論は、
科学者だけのものではなく、
世界の中で生きている人が
日常の中で使えるものであるべきだと考えています。
引き続き、
ゆっくりですが、
進めていきたいと思います。
May 2026 Kiichi Yamada
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