「決戦!お笑い有楽城」優勝しました!
9/19(金)に開催された
「オールナイトニッポン0(ZERO)~決戦!お笑い有楽城~」
ライオンロック、優勝しました!!!!!!
優勝特典として、賞金10万円。
そして、
「オールナイトニッポン X(クロス)」単発特番を担当させていただくことになりました!
今日は、その舞台裏や、当日までの話。
まずはそこから遡ること1ヶ月。8月上旬。
各事務所から1組ずつの、計15組で争われる今大会。太田プロでは、まず事務所代表を決めるために、事前に候補芸人何組かでの社内選考を行う。僕たちは太田プロの代表権をかけた社内選考の候補者メンバーに、初めて選ばれた。他に誰が候補者なのかは知らされない。
そして、本戦へ出場したときを想定した、2分半のトークと5分のトークをそれぞれ録って、各コンビ、それぞれ事務所へ提出することになった。
僕たちは、小さな貸し会議室をレンタルした。ふたりきりで録るよりは、実際のラジオっぽい環境にしたくて、後輩のぐんぐん小川に、作家的な位置に座ってもらった。そして、慣れないながらも、早速ラジオを録ってみることにした。
楽しかった。そう、楽しかったんだ。出来上がった音声をもう一度聴いてみる。やっぱりふたりとも、なんだか楽しそうだった。これが「おもしろい」なのかはわからない。
でも、僕たちには、この形しかなかった。
なんとか社内選考を通過して、太田プロ代表として、僕たちライオンロックが、お笑い有楽城本戦出場への切符を勝ち取った。
迎える本戦当日。太田プロは所属する芸人も多い。一度本戦に出場した芸人は、きっともう二度と参加することはできないだろう。それは薄々わかっていた。これが、最初で最後の、一発勝負。
「もしかしたら」といった期待感と、もう二度と来ないであろう、から来る「落とせない」のプレッシャー。そんな相反する気持ちを同居させながら、僕は有楽町駅から、ニッポン放送スタジオへと向かった。
楽屋に入ってほどなくして、場当たりが始まった。70〜80人は入るんじゃないだろうかという観覧席に、立派な舞台。そしてその舞台の奥には、ラジオブースを模した特設ステージが用意されていた。一面ガラス張りの向こう側に、照明に照らされたラジオブースステージ。客席も暗転。
広い暗闇に、演者のふたりだけが、煌々と映し出される。
僕はその雰囲気に、高揚した。
そして、大事な出番順は、各組がそれぞれ紙飛行機を作って飛ばし、より遠くに飛んだ者から好きな順番を選べるとのことだった。これを事前に聞いていた僕は、当日までに、2歳の娘と家で遊ぶとき、「パパねんどしよ〜」「おえかきした〜い」という声を、お得意の「へすへす」でいなして、「今日はパパと折り紙やろっか!」と急ハンドルの方向転換。「かっこいい飛行機作ってあげるよ!」と、娘の折り紙を使って何度も練習した。「ねえパパやっぱりねんど〜」には、「何色の折り紙がいい!?」で華麗にかわす。
その効果あってか、僕が飛ばした紙飛行機は、全出場者で2番目に遠くまで飛んだ。相方がその様子をたまたま動画に残していたのだが、遠くまで飛んだ紙飛行機を目で追ったあと、「めっちゃ飛んだな!」と相方のカメラへ嬉しそうに伝える僕の純朴な笑顔は、奇しくも娘そっくりだった。
出番は、13番にした。
ひとつ、決めていたこと。
それは、ただただ楽しむこと。
社内選考用の音声を録ったときも、直前に代打で出演させていただいた、FMFuji「タイムちゃん」のときも、「楽しもう」とだけ考えて臨んでいた。
僕たちには、それしかできないから。
だから僕は、ただ僕が話したい、聴いてほしい話をすることに決めた。
「初めて買ったテレビ」の話。
予選が始まる。僕たちの出番がやってくる。
暗闇に、ふたりだけが煌々と映し出される。
いや、おそらく映し出されてる、はず。
というのも、客席は暗闇なので、出番が始まるともう、本当にお客さんがいるのかさえわからない。そして、一面分厚いガラス張りのおかげで、客席の反応が、まったくといっていいほど聞こえない。
もはや体感としては、目の前の相方と、貸し会議室で話しているのと、たいして状況は変わらなかった。あっという間に2分半の出番は終わっていた。
「大丈夫やったかな?」「わからんな。」そんな会話をしながら審査結果を待った。
その時、前回チャンピオンで今大会MCの、ヒロ・オクムラさんと廊下ですれ違った。
「ライオンロック、めちゃめちゃウケてたから絶対大丈夫やと思うで。」
「こっち全然客席の声聞こえなくて、、、」
「大丈夫!めっちゃウケてたし、面白かった!決勝は、もしちょっとでも笑い声聞こえたら、10倍増しでウケてると思っていいから!自信持って!」
先輩の、温かすぎる優しさに触れて、この瞬間スッと緊張がほどけたことを覚えている。
僕たちは、2位通過で、決勝へ進出した。
もうひとつ、決めていたこと。
決勝は、誰にも一度も話したことのないトークでいくこと。
試さない、こすらない。
ただただ話したいことを、その時の温度で話す。
決勝で披露した、「おくだけとおせんぼ」の話。
僕は好きな話だけど、とはいえ内心は、不安で仕方なかった。
相方はもちろん、今まで誰にも話したことがないから。
決勝直前、相方から最終確認があった。
「なに話すか、決めた?」
「どうしよ、今からでも、社内選考の時にした話にしよか迷ってる。でも、せっかく5分も喋れるから、ここまで来たら、おもろいかわからんけど、好きな話したい。」
「ええよ。」
出番が始まる。
5分間は、あっという間だった。
無我夢中だった。
楽しかった。
最後に少しだけ、客席の笑い声が聞こえた。
9年間の芸人人生、なんの結果も残せていない。賞レースの決勝へ行ったこともなければ、コンビでテレビのネタ番組に出たことも、一度もない。負けてばっかりの芸人人生だった。
賞レースで優勝するのは、これが初めてだった。
結果発表で名前を呼ばれた時の、あの気持ちは、きっと忘れない。本当に嬉しかった。
本番終了後、共演者の皆さんや、関係者やスタッフの方々からいただいたたくさんの「おめでとう」の言葉も、初めて体験する囲みのインタビューも、帰り際、ヒロ・オクムラさんが「ほんまにおめでとう、めっちゃ面白かった!オールナイトニッポン出る時のメールアドレス考える時間とか、めっちゃ楽しいで!」と教えてくれた時のほくほくした優しい笑顔も、帰り道にマネージャーと3人で食べたラーメンの味も、すべてが最高だった。
オールナイトニッポンXも、
楽しもう。




