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おまえはローファット・レアチーズケーキを食ってマッチョな真の男になる

よくきたな。リールクだ。

夏だ。太陽は地上のすべてを焼き殺そうとしている。おまえは汗を流し、冷房のリモコンを握りしめ、料理など絶対にしたくないと考えている。ガスコンロに火をつけるくらいなら、床に倒れてスマッホを眺めながら、そのまま秋になるのを待ちたいと思っているはずだ。

おれにはわかる。

そうした真夏の緊急事態に備え、賢いおまえはキューカンバー・スマッシュを食っているかもしれない。キュウリを食うのはいいことだ。冷たく、みずみずしく、夏の荒野で干からびたおまえに水分とガッツを与える。

だがキュウリだけでは補給できないものがある。

タンパク質だ。

おまえが真の男の肉体を維持し、あるいはこれからマッチョな真の男になろうとするなら、タンパク質を無視することはできない。そこで今日は、包丁も火もゼラチンも使わずに作れる、マンゴー入りローファット・レアチーズケーキを教える。

甘いものを食うなとはいわない。

甘いものを食いながら立ち上がれ。


なぜおれはMEXICOの真夏にレアチーズケーキを作ったのか?

夏は危険だ。

暑さによっておまえの思考能力は奪われる。買い物へ行く気力も、料理をするガッツも失われる。そして気づいたときには、カップ麺、菓子パン、フライドポテトなどをひたすら食い、それを「今日は疲れているから仕方がない」と正当化するようになる。

これが夏の罠だ。

キューカンバー・スマッシュは、この状況からおまえを救い出す優秀な非常食である。しかしキュウリはキュウリだ。おまえがいくら真剣な顔で噛みしめても、ギリシャヨーグルトのようなタンパク質の塊には変身しない。

一方、プロテインを水に溶かして飲むだけでは心が荒むこともある。

人間は機械ではない。おまえは燃料だけを注入されるメキシコの違法改造トラックではない。ときには冷たく、甘く、ケーキめいたものを食いたい。それも当然の欲求だ。

ならば作ればいい。

脂肪ゼロのギリシャヨーグルトへマリービスケットとドライマンゴーを沈め、一晩かけてひとつのケーキへ変える。冷蔵庫の暗闇で行われる静かな肉体改造だ。

おまえは眠って待つだけでいい。


現代のタルサドゥームに脂質を支配されるな

おまえは「甘いケーキを食うか、ダイエットするか」の二択しかないと思っていたかもしれない。

それは邪悪な魔法使いが作った二択だ。

脂質を抑えた材料を選び、食べる量を決め、自分自身の手で作れば、ダイエット中でも甘いデザートを楽しめる。必要なのは甘味を憎悪することではなく、知性を使うことだ。

逆に、何も考えずジャンクフードやカップ麺だけを食う生活を続けるとどうなるか?

おまえは最初、「今日は忙しかったから」といってポテトを食う。翌日は「昨日も食べたから今日も同じでいい」といってカップ麺を食う。やがて台所へ近づくことすらなくなり、冷蔵庫には賞味期限を失った調味料だけが並ぶ。

気力は失われ、贅肉がつぎつぎと増え、着られるシャツは減ってゆく。おまえは外へ出るのを嫌がり、誰からも相手にされることなく、暗い部屋でスマッホのショート動画を無限にスクロールする。そして最後は孤独にしぬ。

……END OF MEXICO……というわけだ。

もちろん、食事の脂質はおまえの生命に必要だ。脂質そのものを根絶しろといっているのではない。必要なのは、知らないうちに積み上がる余計な脂質とカロリーを見張ることだ。

このケーキは全量でも脂質約8.4g。4等分なら一切れ約2.1gだ。

除脂肪。
それは味を捨てることではない。材料を選び直すことだ。


おまえが今から作るものは何か?

これはレアチーズケーキそのものではない。

クリームチーズも生クリームも使わないからだ。にもかかわらず、一晩冷やすとマリーがヨーグルトの水分を吸収し、しっとりしたケーキ状になる。ドライマンゴーも水分を吸ってやわらかくなり、果実の甘味をヨーグルト全体へ放出する。

つまりこれは、脂肪ゼロのギリシャヨーグルトを中心に建造される、マンゴー入りレアチーズケーキ風デザートだ。

ゼラチンはいらない。オーブンもいらない。泡立て器もいらない。

必要なのは型とキッチンばさみ、そして一晩待つ忍耐力だ。


真の男のための食材および装備リスト

小さめのパウンド型、または容量400~500ml程度の保存容器を用意しろ。おれはベイブが普段使っているパウンド型を使ったが、タッパーでもうまくいくはずだ。完成後は4~6切れに分けられる。

食材

  • 脂肪ゼロのギリシャヨーグルト:320g

  • マリービスケット:12枚

  • ドライマンゴー:20~25g

  • ラカント:21g

  • レモン汁:3滴

  • バニラエッセンス:2~3滴

  • 塩:ごく少量

  • チョコプロテイン:7g

  • 純ココア:2~3g、任意

装備

  • 小さめのパウンド型または保存容器

  • ラップまたはクッキングシート

  • キッチンばさみ

  • スプーン

  • 茶こし、持っていれば使え

もしおまえがツイッターをよく眺めていたならば、気づくことがあるだろう。これは以前BUZZった「ヨーグルトにココナッツサブレを入れてレアチーズケーキにする」レシピの発展形だ。マリーを使うことで、単に脂が減る。

また、おまえは「マリー9枚くらいでもケーキになるのでは?」とも思うかもしれない。おれもそう思った。そして実際にやった。

だから言っている。
マリーは12枚用意しろ。


おまえ自身の手でケーキを建造しろ

1.型に脱出経路を作れ

型へラップまたはクッキングシートを敷け。

シートは底だけではない。側面まで覆い、完成後につかんで持ち上げられる長さを残しておく。これを怠ると、おまえは一晩待ったあと、完成したケーキを型から救出できず、スプーンで直接掘削することになる。

味は同じだが、ケーキとしての尊厳は失われる。

先を読め。真の男には計画性がある。

2.マンゴーを黄金の導火線に変えろ

ドライマンゴーをキッチンばさみで細長く切れ。

目指すのは、マーマレードに入っているオレンジの皮のような形だ。細長くするとヨーグルトの水分が中心まで届きやすく、一晩後にはやわらかな果肉へ変わる。

分厚いマンゴーを巨大な岩盤のまま投入すると、翌朝も中心部だけが荒野のジャーキーとして生き残る可能性がある。

細く切れ。
包丁は使わなくていい。おまえが夏の台所で振るう武器はキッチンばさみだけだ。

3.マリー3枚を粉砕しろ

12枚のうち3枚だけを細かく砕け。

目安としては、一枚を18片くらいにする気持ちでやればいい。定規で測る必要はない。おまえはビスケット工場の品質管理AIではない。

ただし、完全な粉末にはするな。

小さな破片を残したマリーは、ヨーグルトの内部で水分を吸い取る。その吸水力によって生地が締まり、ゼラチンなしでも形を保ちやすくなる。

残り9枚はまだ砕くな。やつらには地層を作るという別の任務がある。

4.白い生地を調合しろ

ボウルまたは容器へ、次のものを入れて混ぜろ。

  • ギリシャヨーグルト320g

  • 砕いたマリー3枚

  • ラカント21g

  • レモン汁3滴

  • バニラエッセンス2~3滴

  • 塩ごく少量

味見して「少し甘いかもしれない」と思う程度でいい。

冷たいデザートは、冷えると甘味を感じにくくなる。しかもマンゴーとマリーを組み込めば、甘味はケーキ全体へ拡散する。ここで怖気づいて甘味料を極端に減らすと、一晩後、おまえを待っているのは酸味とエグみの白い壁だ。

レモン汁は3滴だ。

ボトルを握りしめて景気よく発射するな。ギリシャヨーグルトはすでに酸味を持っている。レモンは香りの輪郭を作る援護射撃であり、主砲ではない。

5.三重の地層を築け

型へヨーグルト生地のおよそ3分の1を広げろ。

その上へ、マリー3枚をそれぞれ6片程度に粗く割って並べる。さらにドライマンゴーの3分の1を散らす。

これを合計3回繰り返せ。

ヨーグルト。マリー。マンゴー。
ヨーグルト。マリー。マンゴー。
ヨーグルト。マリー。マンゴー。

これは真夏のMEXICOに築かれる三重防衛線だ。

ヨーグルトだけの層を分厚くするな。マリーとマンゴーを各層へ均等に配置することで、水分、甘味、酸味が分散される。最後にヨーグルトが残った場合は、一番上へ広げて覆えばいい。

表面をならし、ラップを密着させろ。

6.冷たい監獄へ送れ

冷蔵庫で最低8時間、できれば一晩冷やせ。

おまえは途中で気になり、2時間後くらいに取り出して食いたくなるかもしれない。耐えろ。まだマリーとマンゴーはヨーグルトの水分を吸収している最中だ。

これはただ冷やしているのではない。
ケーキへ変身するためのクライオ・スリープだ。

眠れ。ケーキも眠らせろ。

7.チョコ色の砂嵐を起こせ

よく冷えたケーキを型から外す。

チョコプロテイン7gと純ココア2~3gを混ぜ、茶こしで表面へ薄く振りかけろ。

茶こしがない場合はスプーンを使え。粉を少量ずつ取り、ケーキの上で左右へ細かく振ればいい。一か所へ大量投下すると、おまえはむせる。

この粉は必ず食べる直前にかけろ。

冷蔵前にかけると水分を吸い、チョコ色の美しい砂漠ではなく、湿った茶色い沼になる。


おれが実際に踏んだ失敗という名の地雷

マリー9枚では少なかった

最初、おれはマリー9枚で十分だと思った。

結果、ヨーグルトの層が厚くなりすぎた。口の中を支配したのはケーキの一体感ではなく、ヨーグルトそのものの酸味だった。

最終的に成功したのは12枚だ。マリーは単なる飾りではない。甘味を加え、水分を吸い、ケーキの構造を支える建築資材だ。

ケチるな。

レモン汁を入れすぎるとエグい

普通のレアチーズケーキの気分でレモン汁を加えると、ヨーグルト本来の酸味と衝突する。

必要なのは3滴程度だ。

レモン汁のボトルは、小さな見た目に反してトレホめいた危険な殺し屋だ。味の輪郭だけを作らせたら、すぐに下がらせろ。

甘味を恐れるな

冷蔵庫は甘味を弱める。

作っている途中でちょうどよい甘さにすると、完成時には物足りなくなることがある。低脂質化が目的なのであって、甘味まで完全に消滅させる必要はない。

ラカントがなければ、同量程度の砂糖でもいい。

その場合、全量で約84kcal増える。おまえは数字を知ったうえで選べ。知性ある選択は、こしぬけの敗北ではない。

マリーを全部粉末にするな

細かく砕いたマリーは水分を吸う。

ならば12枚全部を粉砕すれば最強なのではないか?

そう考える気持ちはわかる。しかし待て。その道の先にあるのはレアチーズケーキではなく、ビスケットペーストだ。

混ぜ込むのは3枚。残り9枚は粗く割って層にしろ。

役割分担を守れ。


違うヨーグルトを持っているおまえへ

試作では脂肪ゼロのパルテノと加糖オイコスを組み合わせ、320g使った。

別のギリシャヨーグルトでも代用できる。加糖タイプを使う場合は、すでに含まれている甘味を計算に入れろ。

目安として、加糖ヨーグルト1個につきラカントを7g減らす。3個使うなら、ラカントは原則0gから味見するといい。

大型のヨーグルトを選んで280gになった場合は、基準より40g少ない。少し小さな型を使え。マリーも1枚余らせていい。普通のヨーグルトを使う場合は、事前に十分水切りしろ。水分の多いヨーグルトをそのまま投入すると、ケーキではなく白い湿地帯が完成する。

最終的には、手元の商品パッケージを確認しろ。

製品表示はあほの予測変換より信用できる。


このケーキの戦闘能力

使用する商品によって変わるが、完成品全量のおおよその栄養は次のとおりだ。

  • エネルギー:約641~658kcal

  • タンパク質:約41.2~41.4g

  • 脂質:約8.3~8.4g

4等分した場合は、一切れあたりおよそ次の数値になる。

  • エネルギー:約160~165kcal

  • タンパク質:約10.3g

  • 脂質:約2.1g

これは食っただけで筋肉が爆発的に増える魔法のケーキではない。

筋肉はトレーニング、十分な栄養、休養によって作られる。このケーキは、その長い道を歩くおまえが、余計な脂質を抑えながら甘いものを楽しむための補給物資だ。

プロテインやドライマンゴーの栄養値は商品によって違う。正確な数字が必要なら、おまえ自身の目でパッケージを確認しろ。


真の男は無意味な負傷をしない

乳、小麦、大豆などのアレルギー表示を確認しろ。

その気になれば小学生でも作れるほど簡単だが、キッチンばさみを使うときはおまえが見守れ。完成後は冷蔵保存し、室温へ長時間放置するな。

「真の男だから大丈夫」といって傷んだヨーグルトを食うやつは、真の男ではない。

ただのあほだ。


冷蔵庫を開けろ。おまえのケーキはそこにある

おれのいいたいことは以上だ。

このケーキには生クリームも、クリームチーズも、バターも入っていない。

包丁なし。
加熱なし。
ゼラチンなし。

脂肪ゼロのギリシャヨーグルトを使い、マンゴーとマリーを重ね、冷蔵庫で一晩待つ。それだけだ。

おまえは料理ができないのではない。面倒な工程を見ただけで、自分には無理だと思い込まされていただけだ。だがこの記事を最後まで読んだおまえなら、この程度のケーキは作れる。

今すぐスーパーへ行け。

ヨーグルトを買え。マンゴーを買え。マリーを12枚用意しろ。
マリーはケチるな。
ケーキを食え。

そして夏のMEXICOを生き抜く、マッチョな真の男になれ。


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