何もしーひん虫に何もしーひん友達の話
「おいも!」の友達が またトイレから、今度は
「助けて!」
と叫んでいるので 行った。
「なに?」
「虫っ!虫っ!」
トイレの戸を開けると、友達が便座に腰掛けながら すぐ横の壁を指差している。
ん?
よくよく見ると、2ミリほどの 羽のついた小さな虫がとまっている。
蚊でもなんでもない、ただの ちっちゃな虫。
よくよく見ないと気付かないサイズなのに、虫嫌いな友達は いつも目ざとく虫を見つける。
「(虫は)なにもしーひん」
わたしが言うと、
「つぶしていい?」
と 友達。
わたしは基本、何も害のない虫は そのままにしておくか、または ふわっと捕まえて 外に逃がす。
友達はそれを知っている。
「つぶしていい?」は わたしに対する脅し文句だ。
そんな脅しには屈しない。
「あかん。(虫は)なにもしーひん!」
少し強めに言って トイレの戸を閉めようとすると、友達が
「ああっやめて!
ふたりきりに しんといて!」
と叫んだので、そこで 吹いてしまった。
はい、負けー。
小さな虫をトイレットペーパーでふわっと捕まえて、外に逃してあげた。
※ ヘッダー画像は毎度お馴染みのCanvaさんです。 「トイレに座っていると虫を見つけてしまい、どうすることもできなくて困っている人」とオーダーして描いてもらいました。 ピンクの部分に得体の知れない虫がいます。 ていうか、この井戸端会議感あるトイレ なに?(爆)
友達がトイレから「おいも!」と叫んでいる話はこちら↓
