【第百十七話】留置所にて
着の身着のまま、警察車両に乗せられ、
重たい手錠のまま…警察署へ。
そして…
留置所の前でまずは、着替えです。
毛玉だらけのユニクロの黒いスエット上下に
着替えさせられました。
金属探知機のようなもので、
念入りにチェックされました。
ドアを開けたらそこは
檻。
昔の動物園の檻。
その檻のドア前で
ようやく手錠を外され…
6畳あるかないかの部屋に
入れられました。
ガシャン。
ドアが閉まる。
一人の女性が入っていました。
挨拶は、出来ませんでした。
私は●2番●
刑務官から●2番●と呼ばれるようになりました。
2という数字の書かれたスリッパ。
小窓が付いた、中々閉まらないトイレ。
わざと閉まらないそうです。
私はいったいどうしたら……
とにかく
大切な娘。
大切な小さな犬。
留置所の檻の中で
泣いて泣いて泣きまくりました。
