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soyosoyohuwawa
【32】 その日は断って1人で帰った | どうしようもなく、どっぷり浸かった恋の話
その日は、
会う気分にはなれなかった。
彼氏に、さよならを言った後。
大阪の街を、一人で歩いていた。
色々混ざっていた感情は、人の多さに紛れていた。
どこにも寄らずに、車に乗る。
ドアを閉めると、少しだけ現実に戻る感じがした。
視界が滲む。
よかったのかどうか、
その時は、まだ、わからなかった。
ただただ、わがままを通してしまった。
その重さに、しばらく動けなかった。
そのまま時間だけが過ぎた。
帰ることにした。
一口、コーヒーを飲んだ。
そのとき、携帯が震えた。
あの人からだった。
『なにしてる?』
少しだけ見つめて、
『今、大阪』
少し間があって、返事が来る。
『まじで。俺も大阪おる』
一瞬、手が止まる。
『さっきまでな』
その一言で、なんとなくわかった。
『話してて』
『そっか』
『私も』
『そうなんや』
いつもと同じような、短い会話。
『今どこ?』
『車』
少しの間。
『一緒に帰らん?』
画面を見たまま、止まる。
でも、
『今日はやめとく』
そう送った。
『わかった』
それ以上は、続かなかった。
また一口、コーヒーを飲む。
今日だけは、
一人で帰った。
🎵 Story of My Life / One Direction
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