ハムスターはなぜ穴掘りをする?本能を満たす床材選び
このページはAmazonアソシエイトの広告を含みます。
ハムスターを飼っていると、小さな前足でせっせと床材を掘り、後ろ足で外へ掻き出す姿を目にすることがあります。全身を使って一生懸命掘り進める様子は見ていて飽きませんが、あの行動にはいったいどんな意味があるのでしょうか。
この記事では、ハムスターが床材を掘る理由を掘り下げながら、飼育の選択肢のひとつである「土の床材」を使うメリット・デメリット、さらに実際に土を取り入れる際に知っておきたいポイントなどをご紹介します。
🐹 ハムスターが床材を掘る2つの理由

ハムスターが床材を掘る行動には、大きく分けて2つの理由があると考えられています。ひとつは「巣穴を作るため」、もうひとつは「餌を探すため」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由1:安心できる巣穴を作るため
野生のハムスターは、岩の隙間などの狭くて身を隠せる場所を好み、そこを巣穴として暮らしています。ちょうど良い隠れ場所が見つからないときは、自分で地面に穴を掘って巣穴を作ることもあり、その深さは2メートルを超えることも珍しくありません。深く掘るのには、夏の強い日差しや冬の厳しい冷え込みから身を守るという目的もあります。
ペットとして飼われているハムスターも、床材を掘って隠れ家のような空間を作ることがあります。飼育ケースにはすでに巣箱が用意されているため、一見すると穴を掘る必要はなさそうに思えますが、「狭くて安心できる場所を自分の手で作りたい」という本能は、ペットになっても変わらず残っているようです。
床材を掘って作ったその場所で、運んできた餌をゆっくり食べたり、リラックスして毛づくろいをしたりする姿もよく見られます。ただし、実際に眠る場所は普段どおり巣箱の中ということが多いようです。
野生のハムスターが安心できる隠れ家をいくつも持っているのと同じように、ペットのハムスターにとっても、床材を掘って作った穴は「複数ある隠れ家のひとつ」という位置づけなのかもしれません。
理由2:床材に隠れた餌を探すため
床材の中に埋もれた餌を探すことも、掘る行動のもうひとつの理由として考えられます。野生のハムスターは、こぼれ落ちた植物の種子を土の中から掘り起こして食べることがあります。ペットのハムスターも、飼い主が気付かないうちに床材の中にこぼれた餌を見つけて食べていることがあり、「前に掘ったら餌が出てきた」という経験が、宝探しのように床材を掘る行動につながっていると考えられます。
面白いことに、回し車で勢いよく走ったあとに床材を掘って餌を探し、しばらくするとまた回し車に乗り、走り終えるとまた掘る…という行動を繰り返すハムスターもいます。
これは、回し車を走ることで「別の場所へ移動した」と勘違いし、その都度あらためて周囲を探索して餌を探しているためではないかと考えられています。野生下でも、ハムスターは餌を求めて移動しながら生活しているため、ペットのハムスターにも同じような習性が残っているのでしょう。
紙の床材
✅ 土の床材で飼育するメリット・デメリット

ハムスターの床材には、木材を細かく加工したチップ類を使うのが一般的ですが、掘る習性を活かして土の床材を選ぶ飼い主さんもいます。どちらが正解ということはなく、それぞれの特徴を理解したうえで、ライフスタイルに合った方法を選ぶのがおすすめです。
メリット:嫌なにおいを抑えやすい
ハムスターの尿はにおいが強いのが特徴で、チップの床材の場合はこまめな交換が欠かせません。一方、土の床材にはバクテリアが生息しており、糞尿に含まれるにおいの成分を自然に分解してくれるため、においを軽減しやすいというメリットがあります。
また、土の床材はチップのように丸ごと交換する必要がなく、ふるいにかけて食べ残しや糞を取り除き、減った分だけ新しい土を足していくという管理方法が一般的です。ただし、大きな食べ残しや糞の量が多い場合はバクテリアだけでは分解しきれないため、気付いたタイミングで取り除いてあげましょう。
デメリット:カビが発生しやすい時期がある
土の床材は湿気を含みやすいため、梅雨の時期から夏場にかけてはカビが発生しやすくなります。カビが生えた床材をそのままにしておくと衛生状態が悪くなるため、こまめなチェックが欠かせません。
土は頻繁に総入れ替えをするものではないぶん、ケース内の通気性を良くする、直射日光や高湿度を避ける場所に設置するなど、日々の管理を工夫することが快適な環境づくりのポイントになります。
ハムスター飼育におすすめの土
消臭のためのバクテリア補充液
💡 土の床材を使うときに意識したい3つのポイント
ここからは、実際に土の床材を取り入れる際に知っておくと役立つ、日常管理のコツをご紹介します。
1.厚みを持たせて掘りやすい環境にする
土の床材は、浅すぎるとハムスターが十分に掘る楽しみを味わえません。掘る行動そのものがハムスターにとって自然なストレス発散にもなるため、ケースの大きさに応じてある程度の厚みを確保し、思いきり掘れる環境を用意してあげると良いでしょう。
2.湿らせすぎず、乾燥させすぎない
土はある程度の湿り気があることで固まりやすく、巣穴の形を保ちやすくなります。ただし、湿らせすぎるとカビが発生したり衛生面が損なわれたりする原因になるため、表面を軽く触ったときにサラッとした感触が残る程度を目安にすると管理しやすくなります。
3.設置場所の温度と湿度に気を配る
土の床材は気温や湿度の影響を受けやすいため、直射日光が当たる窓際やエアコンの風が直接当たる場所は避け、風通しが良く温度変化の少ない場所にケースを置くことをおすすめします。季節に応じて置き場所を見直すのも、においやカビの発生を防ぐ工夫のひとつです。
📝 まとめ
ハムスターが床材を掘るのは、「安心できる巣穴を作りたい」「隠れた餌を探したい」という、野生時代から受け継がれた自然な習性によるものです。掘る姿はとても愛らしいものですが、その裏にはハムスターなりの理由がきちんとあるのですね。
土の床材は、においを抑えやすく掘る楽しみも存分に味わえる一方で、湿気やカビへの対策が欠かせません。厚みや設置場所といった日々のちょっとした工夫を取り入れながら、ハムスターにとってもお世話をする側にとっても快適な環境を目指してみてください。
本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。
