インコが頭をこすりつけるのはなぜ?愛鳥の気持ちがわかる3つのサイン
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セキセイインコを飼っていると、止まり木や自分の翼、そして飼い主さんの指先などに、頭をぐりぐりとこすりつける姿を目にすることがあります。とても可愛らしい仕草ですが、実はこの行動にはいくつかの理由が隠れています。
さらに、ある時期だけ急にこの仕草が増えることがあり、それには鳥ならではの体の事情が関係していることもあります。今回は、この「頭こすり」の仕草に込められた意味を、3つのポイントに分けて詳しくご紹介します。
🦜 セキセイインコが頭をこすりつける理由

1. 自分では届かない頭のお手入れをするため
「痒いから頭をこすりつけて掻いているだけ」と紹介されていることも多いのですが、実際にはそれだけが理由ではありません。もちろん痒みを感じてこすりつけている場合もありますが、本来の目的は羽根を清潔に整える「羽づくろい」です。
セキセイインコはクチバシを器用に使い、翼や背中、尾羽、胸元などほぼ全身の羽づくろいを自分でこなします。ところが頭部だけはクチバシが届かないため、止まり木などに頭をこすりつけて羽を整えているのです。中には要領がよく、自分の翼に頭をこすりつけてお手入れを済ませてしまう子もいます。
仲の良いインコ同士でお手入れし合う
複数のセキセイインコを飼育している場合、相性の良い同士で互いの頭を羽づくろいし合う姿が見られます。これは単なる衛生行動ではなく、愛情表現やコミュニケーションのひとつでもあります。
力関係がほぼ対等なペアであれば、順番に羽づくろいをし合う「お返しっこ」がよく見られますが、複数羽で暮らしていると、立場の弱いインコが上位のインコに一方的に羽づくろいをされる場面も少なくありません。
また、他のインコにお手入れをしてもらう機会がない場合でも、止まり木をうまく利用すれば自分だけで頭部の羽づくろいを済ませることができます。
飼い主さんの指に頭をこすりつけてくるのはなぜ?
飼い主さんの指先に自分の頭をこすりつけてくるのも、頭部の羽づくろいの延長といえます。肩に乗ったインコが、そのまま飼い主さんの首元に頭をこすりつけてくることもあります。
ただし、インコ同士の羽づくろいには「絆づくり」の意味もあるため、飼い主さんに対しても「甘えたい」「かまってほしい」という気持ちの表れと考えられます。
自分から頭を下げて「撫でて」とねだるように近づいてくる子もいます。頭のまわりは自分のクチバシが届かない場所だからこそ、指先で優しくほぐすように触れられると、インコにとってはとても心地よい時間になるようです。撫でるときは頬から後頭部にかけて、羽の流れに沿って軽くなでるようにすると、より喜んでくれることが多いです。
2. 気持ちを落ち着かせるための行動
セキセイインコが自分で羽づくろいをするのは、リラックスしているときだけでなく、いつもの習慣を行うことで気持ちを落ち着けようとしているときもあります。
たとえば、突然大きな音がしたときなど、緊張をほぐすために羽づくろいを始めることがあります。人がため息をついたり、髪をかき上げたりするのと似た、気分転換の行動と考えるとイメージしやすいかもしれません。
そのため、止まり木に頭をこすりつける様子があまりに頻繁で、落ち着きなく繰り返されている場合は、飼育環境の中に何かストレスの原因がないか見直してみることをおすすめします。
ケージの置き場所が人の出入りの多い場所になっていないか、休める時間がしっかり確保できているか、といった環境面を振り返るだけでも、改善のヒントが見つかることがあります。
なお、頭をこすりつける本来の目的は羽根のお手入れなので、通常は頬や後頭部、頭頂部など頭部全体をまんべんなくこすりつけて羽づくろいをします。
目の周りなど特定の一箇所だけを執拗にこすりつけているなど、いつもの様子と違う気になる行動が見られる場合は、念のため早めに鳥を診てもらえる動物病院に相談しておくと安心です。
3. 換羽期は頭をこすりつける回数が増えやすい
セキセイインコには、定期的に羽根が生え変わる「換羽期」が訪れます。この時期は新しい羽根が生えてくることで皮膚がむず痒くなりやすく、いつもより頻繁に頭をこすりつける様子が見られます。
換羽の時期は個体によって差がありますが、雛の場合は生後3ヶ月頃から始まり、成鳥になってからは年に2回程度、主に季節の変わり目に訪れるのが一般的です。
ただし室内飼育のインコは冷暖房などで室温や日照時間の変化が少ないため、季節を問わず換羽が始まったり、期間の長さや回数に大きな個体差が出たりすることも珍しくありません。
換羽期は体力や栄養を普段以上に消耗する時期のため、インコがイライラして怒りっぽくなったり、普段より不安定な様子を見せたりすることがあります。
この時期は市販されている鳥用のビタミン剤を活用したり、新鮮な野菜や小松菜などを取り入れたりして、栄養面をいつも以上に意識してあげると良いでしょう。また、無理に構いすぎず、そっと見守る時間を増やしてあげることも、この時期を穏やかに過ごすための工夫のひとつです。
換羽期や繁殖期などの栄養補助食品
✅ 頭こすりをもっと快適にしてあげるための工夫

せっかくの羽づくろいやスキンシップの時間を、より心地よいものにしてあげるために、日頃から意識しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
止まり木の素材や太さを見直す
頭をこすりつける止まり木の表面がツルツルしすぎていたり、逆にささくれていたりすると、羽づくろいがしづらかったり、羽根を傷めてしまう原因になることがあります。
天然木の止まり木など、適度な凹凸があり足にもなじみやすい素材を選んであげると、羽づくろいがしやすくなります。太さも複数種類を組み合わせておくと、足への負担が分散されて過ごしやすい環境になります。
リンゴの止まり木
ケージ内の湿度にも気を配る
空気が乾燥しすぎていると羽根や皮膚の状態に影響が出やすく、羽づくろいの頻度にも変化が見られることがあります。特にエアコンを使う季節は、加湿器を併用するなどして、ケージ周辺の乾燥をやわらげてあげるとよいでしょう。
スキンシップの時間を日課にする
飼い主さんの指に頭をこすりつけてくるのは、甘えたい気持ちの表れでもあります。決まった時間に少しだけ頭をなでてあげる習慣を作ると、インコにとって安心できる「いつもの時間」となり、信頼関係を深めるきっかけにもなります。
慣れていない子の場合は、無理に触ろうとせず、まずは指を近づけて様子を見ることから始めると、少しずつ距離を縮めやすくなります。
普段の様子を記録しておく
頭をこすりつける頻度や時間帯、換羽の時期などをメモや写真で簡単に記録しておくと、「いつもと違う」変化に気づきやすくなります。特に換羽期の始まりや終わりの時期を把握しておくと、季節ごとの体調管理の目安にもなり、日々のちょっとした変化にも早めに気づける手がかりになります。
📝 まとめ
セキセイインコが頭をこすりつける仕草には、
自分では届かない頭部の羽づくろい
気持ちを落ち着けるための行動
換羽期特有のむず痒さ
という3つの理由が考えられます。
いずれも多くの場合は自然な行動ですが、頻度や様子に違和感がある場合は、環境の見直しや専門家への相談も選択肢に入れながら、愛鳥の変化に日頃から目を向けてあげることが大切です。
何気ない仕草の裏にある気持ちを知ることで、インコとの毎日のコミュニケーションが、より豊かなものになるはずです。
セキセイインコのフード
本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。
