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シマリスの鳴き声の意味「キッ・ホロッ・グルルルル」種類別の気持ち


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シマリスは普段とても静かな動物です。ところが春が近づくと、まるで別の動物になったかのように一日中鳴き続けることがあります。この現象は俗に「恋の歌」と呼ばれ、パートナーを求める「ホロッ」という声をひたすら繰り返すのが特徴です。

鳴き声はそれだけではありません。危険を知らせる「キッ」という甲高い声や、怒りを表す「グルルルル」という低い声など、シマリスは状況に応じてまったく違う声を使い分けています。

この記事では、それぞれの鳴き声が持つ意味を、鳴くタイミングや行動の背景とあわせて詳しく解説します。あわせて、飼育下でシマリスの鳴き声とどう向き合えばよいか、日々のお世話に役立つポイントもご紹介します。



🐿️ シマリスの鳴き声の意味、3つのパターン

① 警戒の合図「キッ」「キュル」

意味:警戒・危険の知らせ
声の高さ:甲高い
声の大きさ:大きい

シマリスが「キッ」と鋭く高い声で鳴くのは、何かに警戒しているサインです。息を勢いよく吐き出しながら発するため、体の大きさに似合わない大きな声が出ます。個体によっては口の中で声がこもり、「キュル」というくぐもった音に聞こえることもあります。

野生のシマリスは基本的に単独で暮らす動物ですが、木の実などのエサが豊富な場所では、複数のシマリスが近くに生息していることがあります。そこにタカやフクロウといった天敵が近づくと、「キッ」「キュル」という大きな声で仲間に危険を知らせるのです。いわば、群れを作らないシマリスなりの助け合いの形といえるでしょう。

飼育環境でも、この警戒声はよく聞かれます。窓の外を横切るカラスの声、来客のインターホン、掃除機の音など、聞き慣れない物音に反応して「キッ」「キュル」を繰り返すことがあります。ケージの設置場所を人の出入りが少ない静かな場所にする、外の物音が届きにくい位置に工夫するなど、環境を整えてあげると警戒声の頻度が落ち着くことがあります。

シマリスのハウス


② 求愛の歌「ホロッ」

意味:異性へのアピール
声の高さ:口の中でこもったやや低い声
声の大きさ:大きい

冬の終わりから春にかけて、シマリスにはおよそ2週間周期で発情期が訪れます。そのうち実際にパートナーを求めて活発になる期間は1〜3日ほどで、この時期に「ホロッ」という特徴的な声を繰り返すようになります。

鳴き始めると、その日はほぼ一日中この声が続きます。エサを食べている間も、毛づくろいをしている間も、起きている限り「ホロッ」と鳴き続けるのが特徴です。シマリスは昼間に活動する昼行性の動物なので、飼育下では朝の活動開始から、消灯となる夜20時頃まで鳴き続けることも珍しくありません。

これは異性を求める自然な行動であり、体調不良のサインではありません。ただし、鳴き続けることでシマリス自身がエネルギーを多く消費します。この時期は新鮮な水とエサを切らさないようにし、いつも以上に食欲や活動量を観察してあげると安心です。

また、一日中鳴く声が気になる場合は、日中はケージを別の部屋に移す、防音効果のあるマットを床に敷くといった対策で、生活音を和らげることができます。


③ 威嚇の唸り「グルーグルー」「グルルルル」

意味:怒り・威嚇
声の高さ:低い
声の大きさ:やや小さい

シマリスが怒っている時は、「グルーグルー」「グルルルル」といった低い声で断続的に鳴きます。食事の邪魔をされた時などに、喉の奥にこもったような小さな声で鳴くのがこのタイプです。

声自体は控えめですが、体を使った威嚇のポーズが特徴的です。低い姿勢を取り、全身の毛を逆立て、しっぽを大きく膨らませて左右に振ることで、自分を実際より大きく見せようとします。「今にも飛びかかるぞ」と言わんばかりの迫力ある仕草とセットになるため、声の大きさ以上に強い印象を受ける方も多いでしょう。

シマリスは秋の終わりから春先にかけて攻撃性が高まりやすいと言われており、この時期は俗に「タイガー期」と呼ばれています。普段は人懐っこいシマリスが急に威嚇するようになるため驚く飼い主も多いのですが、これにはきちんとした理由があります。

野生のシマリスは秋になると、厳しい冬を越すために木の実などの食料を土の中や巣穴に隠して蓄えます。この大切な備蓄を守るため、秋から冬にかけて自然と警戒心・攻撃性が高まるのです。

カラスなど賢い野鳥は、シマリスが食料を隠す様子を高い場所から観察しており、シマリスがその場を離れた隙に横取りしてしまうことがあります。だからこそシマリスは、縄張りや食料に対してとても敏感になります。

飼育されているシマリスも、床材の中やハウスの隅にエサを隠す習性を持ち続けています。タイガー期が長く続く、あるいは威嚇が激しいと感じる場合は、隠している食料の量が増えていることが一因と考えられます。ケージ内の掃除で隠したエサが大量に見つかった経験のある飼い主も少なくありません。


📝 鳴き声への向き合い方

シマリスの鳴き声は、それぞれに意味のある自然な行動です。「うるさいから止めさせたい」と考えるのではなく、「今この子は何を伝えようとしているのか」という視点で受け止めてあげると、日々のコミュニケーションがぐっと豊かになります。

「キッ」「キュル」が続く時:室内の物音や環境の変化がストレスになっていないか、ケージの周辺環境を見直すきっかけにしましょう。

「ホロッ」が続く時:発情期のサインです。無理に静かにさせようとせず、エサと水を切らさないようにしながら見守りましょう。

「グルーグルー」「グルルルル」が聞こえる時:食料や縄張りへの意識が高まっているサインです。この時期は無理に手を近づけず、シマリスのペースを尊重した距離感で接するのがおすすめです。

鳴き声のパターンを知っておくと、季節ごとのシマリスの心の動きが見えてきます。日々の観察に、ぜひ役立ててみてください。

シマリスのフード


本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。


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