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モルモットの多頭飼い|オス同士・メス同士の相性とケージ選び


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「1匹だと寂しそう」「もう1匹迎えたい」——モルモットを多頭飼いしたいと思う理由は飼い主さんによってさまざまです。

ただし、複数のモルモットを迎えるときには、ケージをどう用意するか、どの組み合わせなら同居しやすいのかといった飼育環境の工夫が欠かせません。

この記事では、性別ごとの相性の違いから、同居を成功させるための実践的なポイントまで、詳しくご紹介します。




🐾 安易な繁殖は避けましょう


多頭飼いを検討する前に、まず確認しておきたいのが「最後まで責任を持ってお世話ができるか」という点です。特に繁殖を目的としていないのであれば、オスとメスを同じケージで一緒に飼うことは避けてください。

モルモットは繁殖力の高い動物で、1回の出産で1〜6匹ほどの子を産みます。出産後もオスとメスを同じ空間に置いたままにすると、育児中のメスがすぐに次の妊娠をしてしまうこともあり、あっという間に頭数が増えてしまいます。頭数が増えると、その分だけケージのスペースや毎日のお世話、費用の負担も大きくなることを念頭に置いておきましょう。


✅ 多頭飼いは「絶対」ではない

スイスでは2008年に動物福祉に関する法律が施行され、モルモットのように群れで暮らす習性を持つ動物を1匹だけで飼うことを禁じる内容が盛り込まれました。確かにモルモットは本来、群れで生活する動物なので、仲間がいる環境の方が自然に近いと言えます。

とはいえ、日本ではまずペットを最後まで責任を持って飼育できるかどうかが前提になります。単独飼いだからといって、それだけで身体的な問題につながるとは考えにくく、1匹であっても飼い主さんが日々たっぷり構ってあげれば、モルモットは十分幸せに暮らせます。

多頭飼いがうまくいくかどうかは、先住モルモットと新しく迎えるモルモットの相性次第という面が大きく、性格には個体差があるため、実際に対面させてみないと分からない部分も多いのが実情です。だからこそ、「多頭飼いした方がいいはず」と思い込みすぎず、それぞれのモルモットの様子を見ながら判断することが大切です。



☑️ オス同士・メス同士、同居しやすいのはどっち?


繁殖を目的としない場合、多頭飼いはオス同士かメス同士の組み合わせが基本です。結論から言うと、モルモットの多頭飼いはメス同士の方が喧嘩が少なく、比較的同居させやすい傾向があります。

一般的には、オス同士は別々のケージで飼育し、メス同士は相性が良ければ同じケージで一緒に飼育することが可能です。


オス同士の多頭飼い


野生のモルモットは一夫多妻制で暮らしており、オス同士の間には序列があります。自分が優位であることを示すために、相手に覆いかぶさるような「マウンティング」という行動を取ることがあり、これはメスに対して行われることもあります。

オス同士を多頭飼いすると、ちょっとした小競り合いは日常的に起こります。喧嘩がヒートアップしそうなときは、飼い主さんが間に入って落ち着かせてあげましょう。

血気盛んなオス同士は、同じケージに入れると一見落ち着いているように見えても、序列が下のモルモットにとっては大きなストレスになっていることがあります。過度な負担をかけないためにも、オス同士は基本的に別々のケージで飼育するのがおすすめです。

普段は別々のケージで過ごし、お散歩の時間だけ一緒に遊ばせるという方法もあります。その際は喧嘩がエスカレートしないよう、飼い主さんがそばで様子を見守ってあげてください。


メス同士の多頭飼い


メスはオスに比べると喧嘩をしにくい傾向があり、相性が良ければ同じケージで同居させることができます。

ただし、メス同士でも喧嘩がまったく起きないわけではありません。中には気の強い性格の子もいて、メスであってもマウンティングをすることがありますし、歯を見せて威嚇し合うこともあります。相性が悪く喧嘩が頻繁に続くようであれば、無理をせず別々のケージに分けましょう。

メス同士の多頭飼いも、結局は個体同士の相性によるところが大きく、特に先住モルモットがおっとりした性格の場合は、新しい子ともなじみやすい傾向があります。いずれの組み合わせでも、多頭飼いは焦らず慎重に進めることが成功のカギです。

モルモット用 大型ケージ



💡 同居デビューは「いきなり一緒」にしない


新しくモルモットを迎えたときに、初日からいきなり同じケージに入れるのはおすすめできません。まずは別々のケージで数日〜1週間ほど過ごしてもらい、それぞれが新しい環境に慣れる時間を作りましょう。

慣れてきたら、次のようなステップで少しずつ距離を縮めていくと、同居の成功率が上がります。

  • ケージを隣同士に並べて置き、金網越しにお互いの匂いや姿に慣れさせる

  • 床材やトイレの一部を交換して、お互いの匂いに慣れさせる

  • 広めの中立スペース(どちらのケージでもない場所)で、短時間だけ一緒に過ごさせてみる

  • 最初の対面は5〜10分程度の短時間にとどめ、飼い主さんが必ず見守る

  • 問題がなければ、対面時間を少しずつ延ばしていく

対面させているときに、追いかけ回す、激しく歯を鳴らす、逃げ場のない相手を執拗に攻撃するといった様子が見られたら、無理に続けずいったん引き離しましょう。数日おいてから再チャレンジすると、うまくいくケースもあります。



✨ 多頭飼いのケージ選びとレイアウトのコツ


複数のモルモットを飼育する場合、1匹あたりのスペースが窮屈にならないよう、ケージは思っている以上に広めのものを用意するのがポイントです。目安として、1匹を単独で飼うケージよりも一回り、できれば二回り大きいサイズを選ぶと、それぞれが自分の落ち着ける場所を確保しやすくなります。

同居させる場合でも、以下のような工夫をしておくと、モルモット同士のちょっとした距離感の調整がしやすくなります。

  • 食事用の器やお水の給水ボトルは、それぞれ2つ以上ずつ離れた場所に設置する(1つの器に集中すると喧嘩の原因になりやすいため)

  • 隠れ家やハウスも匹数分以上用意し、1匹になりたいときに避難できる場所を作る

  • ケージ内に仕切りや目隠しになるアイテムを置き、視線を遮れるスペースを作る

  • 床材やトイレも複数箇所に分けて設置する

こうした「逃げ場」や「自分だけのスペース」を意識したレイアウトにしておくと、相性が良い組み合わせでも起こりがちな小さなトラブルを減らすことができます。

モルモットのハウス

モルモットのフード



📝 まとめ


モルモットの多頭飼いは、オス同士よりもメス同士の方が比較的同居させやすい傾向がありますが、最終的にはそれぞれの個体の相性次第という部分が大きいです。

焦っていきなり同じケージに入れるのではなく、匂いや姿に慣れさせるステップを踏みながら、少しずつ距離を縮めていきましょう。

また、多頭飼いをする際は、ケージのサイズや食事場所・隠れ家の数にも気を配り、モルモットたちがそれぞれ安心して過ごせる環境を整えてあげることが、多頭飼いを長く続けるコツです。


本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。

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