モルモットのロゼットとは?逆立つ毛並みが魅力の種類
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モルモットの中には、体の一部の毛が逆立って見える、個性的な毛並みを持つ種類がいます。その理由は「ロゼット」と呼ばれる、つむじのような毛の渦にあります。ロゼットの周辺だけ毛の流れる方向がねじれるため、その部分の毛が立ち上がったり、巻き毛のように見えたりするのです。
ロゼットの数や位置、毛が逆立つ度合い、毛色の出方などは個体ごとに異なり、同じ種類でも一頭ごとに表情が違うのもモルモットの面白さのひとつです。この記事では、日本で特に人気の高い2つの種類を中心に、その特徴や見分け方、より楽しく観察するためのポイントまでご紹介します。
🌀 ロゼットのある代表的な種類
アビシニアンモルモット

アビシニアンモルモットは、全身にロゼットを持つ種類です。ロゼットがある部分は毛が逆立つため、体全体がダイナミックに波打つような毛並みになります。この独特なヘアスタイルのファンは多く、特にロゼットが左右対称に、バランス良く配置されている個体は観賞的価値が高いとされています。
左右非対称のロゼットも、寝ぐせのような愛嬌のある雰囲気があり魅力的ですが、コンテストなどでは左右対称でバランスの取れた毛並みが評価されやすい傾向があります。
モルモットの中でもっとも一般的な種類は、直毛短毛種の「イングリッシュモルモット」です。それと比べると、アビシニアンモルモットは毛が数センチ長い「中毛種」に分類されます。毛質自体は直毛の個体が多いのですが、ロゼットの影響で毛が逆立ち、結果として巻き毛のように見えるのが特徴です。
毛色のバリエーションも非常に豊富で、個体によって多彩なカラーパターンが見られます。中には、光の当たり方によって毛がサテンのようにつややかに輝く毛質を持つ個体もいます。
クレステッドモルモット

クレステッドモルモットは、頭部にだけロゼットがある種類です。体の毛は直毛短毛で、一般的なイングリッシュモルモットとよく似ていますが、頭のてっぺんの毛だけが逆立っているため、まるで小さな王冠(クレスト)をかぶっているような、ユニークで愛らしい見た目になります。
モルモットの品種改良のルーツは、南米に生息していたテンジクネズミ科の野生種にあります。その後、ヨーロッパやアメリカに渡ってペットとして広まり、各地で盛んに交配が重ねられてきました。クレステッドモルモットも例外ではなく、系統によって特徴に違いが見られます。
ヨーロッパ系のクレステッドモルモットは毛色のバリエーションが豊富である一方、アメリカ系のクレステッドモルモットは、頭部のロゼット部分の毛だけが白くなるという分かりやすい特徴を持っています。
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ロゼットの数は個体によって異なる
アビシニアンモルモットは「全身にロゼットがある」といっても、その数や配置は個体差が大きく、8個前後を基準に、それより多い個体も少ない個体もいます。ロゼットの数が多いほど毛並みの起伏が複雑になり、少ないと比較的すっきりとした印象になります。同じ種類でも一頭ごとに毛並みの表情がまったく違って見えるのは、このロゼットの個体差によるものです。
ロゼット以外にも個性的な毛並みの種類がいる
モルモットには、ロゼットとは異なる仕組みで独特な毛並みを持つ種類も存在します。たとえば、全身が柔らかいカールを描く長毛種の「テディ」や「ペルビアン」、「テクセル」などです。これらはロゼットによって毛が立ち上がるのではなく、毛そのものが生まれつき波打つ性質を持っています。ロゼットタイプと巻き毛タイプ、それぞれの毛並みの違いを見比べてみるのも、モルモットの多様性を知る楽しみ方のひとつです。
毛並みをきれいに保つための日常のお手入れ
ロゼットのある種類は毛の流れが複雑なため、毛玉やもつれができやすい傾向があります。毛並みの美しさを保つには、柔らかいブラシで毛の流れに沿って優しくとかしてあげるお手入れが役立ちます。特に中毛種のアビシニアンモルモットは、短毛種に比べて定期的なブラッシングを習慣にしておくと、ロゼットの立体感がより際立ちやすくなります。ブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、モルモットとのスキンシップの時間としても活用できます。
観察や撮影を楽しむポイント
ロゼットの美しさは、光の当たり方によって印象が大きく変わります。自然光の下で横から光を当てると、毛の立ち上がりによる陰影がはっきりと出て、ロゼットの立体感が際立ちます。写真や動画に残す際は、明るい時間帯に自然光を活用すると、毛並みの魅力がより伝わりやすくなります。
💡 モルモットのほとんどは雑種
モルモットの品種改良の歴史は古く、南米では紀元前1200年頃にはすでに家畜化が始まっていたとされています。長い年月の中で数えきれないほどの交配が重ねられてきたため、現在のモルモットは純血の種類というより、さまざまな系統が混ざり合った個体がほとんどです。
モルモットはテンジクネズミ属に分類される動物で、南米に生息していた野生種を古代のインディオが家畜化したのが始まりとされています。18世紀後半にはヨーロッパでペットとして広まり、日本には江戸時代にオランダ人によって持ち込まれたと伝えられています。
現在流通しているモルモットの「品種名」の多くは、毛並みやロゼットの有無といった見た目の特徴から、もっとも近い品種名を当てはめているケースがほとんどです。そのため、他の種類の遺伝的な特徴が少なからず混ざった、いわゆる雑種であることが多いのが実情です。血統の純粋さよりも、一頭一頭の個性的な毛並みや表情を楽しむのが、モルモットとの暮らしの醍醐味と言えるでしょう。
モルモットのフード
本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。
