デグーがペレットを隠す理由|貯食の習性と食いつきを良くする5つの工夫
このページはAmazonアソシエイトの広告を含みます。
デグーを飼っていると、「おやつはすぐに食べるのに、ペレットは食べずにどこかへ隠してしまう」という場面に出会うことがあります。
この記事では、デグーが餌を隠す理由や、その行動の見分け方、そして少しでもペレットを食べてもらうための工夫について、詳しく紹介していきます。
🐾 デグーが餌を隠すのはなぜ?

デグーには、食べきれなかった餌を隠す「貯食(ちょしょく)」という習性があります。野生のリスがどんぐりなどの木の実を土の中に埋めて隠すのと同じように、デグーもさまざまな場所に食べ物を隠そうとするのです。
隠し場所はデグーによって本当にさまざまです。ケージの隅、巣箱の中はもちろん、何もない床の上で前足を使って掘るようなしぐさをして、餌を隠したつもりになっていることもあります。これは本能的な行動であり、野生下で食料が乏しい時期に備えて食べ物を確保しておく習性が、飼育下でもそのまま表れていると考えられています。
また、隠した餌の近くに人や他のデグーが近づくと、不機嫌そうな様子を見せたり、威嚇するような態度をとったりすることがあります。これも、隠した餌を守ろうとする本能的な反応で、野生のリスなどにも見られる行動です。
✅ ペレットを「捨てている」わけではなく「隠している」
デグーがペレットを食べ残して姿を消したように見えると、「ペレットが嫌いになったのかな」「食べてくれなくなった」と心配になる飼い主さんも少なくありません。ですが、実際には食べずに隠しているだけ、というケースがほとんどです。
ケージの底が糞尿を分別するためのメッシュ(網)になっているタイプだと、デグーが隅に押しやって隠したペレットが、そのまま網の下に落ちてしまうこともあります。この場合、見た目にはペレットが「消えた」ように見えるため、捨てられたと勘違いしてしまいやすいポイントです。
前述の通り、デグーには食べきれない餌を隠す習性があるため、餌皿に少量ずつ入れているつもりでも、気づけば餌皿が空になり、ペレットがすべてどこかに隠されている、ということもよくあります。
☑️ おやつは食べるのに、ペレットは隠してしまう理由
野菜の天日干しなどのおやつを与えるとすぐに食べてくれるのに、ペレットを与えると隠すばかりで、なかなか食べてくれない。こうした様子には、主に2つの理由が関係していると考えられます。
理由1:小さい餌から先に食べる傾向がある
デグーは、その場ですぐに食べきれるサイズの小さな餌から先に口にし、比較的大きな餌は後回しにして隠す傾向があります。ペレットをあまり食べてくれない場合は、ペレットを一口サイズに小さく割ってから与えてみると、食べ方が変わることがあります。
理由2:香りの強い餌から先に食べる傾向がある
デグーは香りの強い食べ物を好んで先に食べる傾向があります。野菜の天日干しなどのおやつは、野菜そのものの香りが強く残っているため、ペレットよりも優先的に食べられやすいのです。
最近では、デグー用のペレットも各メーカーからさまざまな商品が販売されています。定番としては「SANKO デグープラス」や「イースター デグーセレクション」などが挙げられますが、なかなかペレットを食べてくれない場合は、Lーカルニチン、コエンザイムQ10、乳酸菌ECー12配合の「ハイペット でぐーのきわみ」など、他のペレットを試してみるのも一つの方法です。ただし、どのペレットを好むかには個体差があり、最終的にはそのデグー自身の好みによるところが大きい点は覚えておきましょう。
SANKO デグープラス
イースター デグーセレクション
ハイペット でぐーのきわみ
✨ ペレットの食いつきを良くするための工夫

上記の理由を踏まえると、次のような工夫でペレットへの食いつきが変わることがあります。
小さく割って与える:ペレットをそのまま与えるのではなく、半分程度の大きさに割ってから餌皿に入れる。
複数の場所に少量ずつ置く:1か所にまとめて置くのではなく、ケージ内の数か所に少量ずつ分けて置くことで、隠す前に食べてくれることがある。
おやつと同じタイミングで与えない:香りの強いおやつを先に与えてしまうと、後から出したペレットへの関心が薄れやすいため、ペレットを先に、あるいは単独のタイミングで与えてみる。
新しい餌皿や置き場所を試す:同じ場所・同じ容器に飽きてしまっている場合もあるため、置き場所や餌皿の形を変えてみるのも一つの方法。
フードローテーション:同じペレットばかりだと飽きてしまうこともあるため、デグー用として販売されている複数のペレットを少しずつ試し、好みを探ってみる。
💡 貯食行動は「エンリッチメント」としても活用できる
貯食行動そのものは、デグーにとってごく自然な本能的行動です。むしろ、この習性を活かして、牧草やペレットをケージ内の数か所に分けて置いたり、牧草の中に少量の餌を隠したりする「探す楽しみ」を与える工夫は、退屈しやすい飼育環境の中での気分転換(エンリッチメント)としても役立つと言われています。
ただし、隠した餌がそのまま長期間放置されると、湿気やケージ内の汚れの原因になることがあるため、定期的にケージ内を確認し、隠された餌を取り除く習慣をつけておくと安心です。
⚠️ 餌を食べずに隠してばかりいる時は要注意
デグーが餌を隠すこと自体は自然な習性なので、基本的には心配いりません。ただし、「隠すだけで、まったく餌を食べている様子がない」という場合は注意が必要です。お腹がいっぱいで食べきれずに隠しているのではなく、何らかの理由で今は餌を食べられない状態にある可能性も考えられます。
そうした様子に気づいたときは、まずデグーの体重に変化がないかを確認してみましょう。デグーに限らず小動物の飼育では、定期的に体重を測定し、その記録を残しておくことが、日々のちょっとした変化に気づく手がかりになります。
体重の減少や食欲の低下が続く、あるいはいつもと様子が違うと感じる場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。
📝 まとめ
デグーが餌を、特にペレットを隠す行動は、野生時代からの本能に由来する自然な習性です。おやつを先に食べてペレットを隠してしまうのは、餌の大きさや香りの強さが関係していると考えられ、与え方を工夫することで食べてくれるようになることもあります。日々の観察と体重管理を続けながら、デグーとの暮らしをより快適なものにしていきましょう。
本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。
