フクロモモンガが夜中に鳴き続ける原因と鳴き止まない時の対策
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フクロモモンガと暮らしていると、夜中に「アンアン」「ワンワン」と、小さな体からは想像できないほど大きな声で鳴かれて、驚いた経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか。この声で目が覚めてしまうだけでなく、鳴き止まない夜が続くと、集合住宅などでは近所への音が気になることもあります。
この記事では、フクロモモンガが夜に鳴く理由を整理したうえで、日々の暮らしの中で無理なく取り入れられる工夫をご紹介します。
💬 フクロモモンガはなぜ鳴くのか

フクロモモンガは鳴き声のバリエーションが豊かで、状況によって鳴き方を使い分けながら自分の状態を周囲に伝えようとする動物です。夜によく聞かれる「アンアン」「ワンワン」という子犬のような声は、仲間を呼ぶときや、異性に気持ちを伝えようとするときに出す声だといわれています。
夜鳴きの背景としては、主に次の3つが挙げられます。
夜行性ならではの習性
人間にとって夜は眠る時間ですが、夜行性のフクロモモンガにとっては1日のうちで最も活動的になる時間帯です。夜に鳴くこと自体は、決して人間の赤ちゃんの夜泣きのような異常事態ではなく、活発に動く時間帯にあわせて鳴いているだけ、というケースが多くあります。
野生のフクロモモンガは群れで暮らし、仲間と鳴き交わすことでお互いの居場所を確認し合います。群れから離れた個体が「自分はここにいるよ」と知らせる、いわゆるポジショニングコールと呼ばれる行動で、群れをつくって鳴き交わす動物にはよく見られる習性です。
ひとりぼっちの寂しさ
野生下のフクロモモンガは、1匹のオスと複数のメス、そしてその子供たちが一緒に暮らす小さな群れをつくって生活しています。集団生活を基本とする動物なので、夜、周りに誰もいないと感じたときに、寂しさから鳴いてしまうことがあります。
発情期の求愛行動
フクロモモンガは、求愛のときにも同じような大きな声を出して、周囲にいる異性に自分の存在をアピールします。発情期に入ると、夜通し鳴き続けることも珍しくありません。
✅ 夜鳴きへの向き合い方

「寂しさ」「求愛」「習性」のどの理由であっても、共通しているのは、フクロモモンガが誰かとコミュニケーションを取ろうとしているということです。そのため、飼い主さんが声をかけたり、少し遊んであげたりするだけで、鳴き止むことがよくあります。とはいえ、毎晩それに付き合うのは、飼い主さんの負担も小さくありません。ここからは、無理なく続けられる工夫をいくつかご紹介します。
においで安心感をつくる
寂しさが原因と考えられる場合は、飼い主さんのにおいがついた布(使い古したハンカチや靴下など)を、フクロモモンガが普段身を寄せる巣箱やポーチの中に置いておく方法があります。飼い主さんのにおいに包まれることで安心し、夜鳴きが落ち着くことがあります。
このとき大切なのは、フクロモモンガの体が直接触れる場所に布を置くことです。においは時間とともに薄れていくため、数日おきを目安に、新しいにおいをつけ直すとよいでしょう。
フクロモモンガの三角ハウス
生活リズムを一定に保つ
フクロモモンガは環境の変化に敏感な動物です。ケージのそばの照明をつけたり消したりする時間、飼い主さんが部屋を出入りする時間などがバラバラだと、体内時計が乱れて余計に鳴きやすくなることがあります。毎日ほぼ同じ時間に部屋を暗くする、同じタイミングで軽く声をかけるなど、簡単なルーティンを決めておくと、フクロモモンガ自身も「これから何が起こるか」を予測しやすくなり、落ち着いて過ごせるようになることがあります。
就寝前の触れ合いタイムを設ける
夜鳴きが始まってから対応するのではなく、活動が始まったばかりの時間帯に、あらかじめ数分だけ構ってあげる時間をつくっておくのも一つの方法です。飼い主さんとのコミュニケーションが足りている実感があると、その後は落ち着いて自分の時間を過ごしてくれることがあります。遊ぶ時間は毎日同じくらいの長さ・タイミングにそろえると、フクロモモンガにとっても見通しが立てやすくなります。
ケージの置き場所を見直す
ケージを置く部屋や場所によっても、鳴き声の感じ方は変わってきます。人の出入りが多い場所や、物音・振動が伝わりやすい場所にケージがあると、フクロモモンガが刺激を受けて落ち着かず、鳴きやすくなることがあります。できるだけ生活動線から少し離れた、静かで安定した場所にケージを置いてあげると、精神的に落ち着きやすくなる場合があります。
ケージの素材で音を軽減する
夜鳴き対策として、犬や猫用の防音ケージは市販されていますが、フクロモモンガに特化した防音ケージはほとんど見当たりません。完全な防音は難しいものの、金属製のケージは、フクロモモンガが動き回るたびに金属音が響きやすいという特徴があります。それに対してアクリル製のケージは、鳴き声そのものを抑える効果は限定的であるものの、移動時の物音は軽減しやすい傾向があります。鳴き声対策と合わせて、生活音そのものを減らす工夫として検討してみるのもよいでしょう。
フクロモモンガのアクリルケージ
複数飼育という選択肢
そもそも群れで生活する動物であることを踏まえると、相性のよい個体を複数で飼育することで、フクロモモンガ同士がお互いの存在を確認し合えるようになり、夜鳴きが落ち着くケースもあります。ただし、相性が合わない個体同士を無理に一緒にすると、かえってストレスの原因になることもあるため、新しい個体を迎える際は、飼育スペースや組み合わせについて事前によく検討することが大切です。
📝 まとめ
フクロモモンガの夜鳴きには、「夜行性という習性」「寂しさ」「求愛行動」という3つの背景が考えられます。いずれの場合も、フクロモモンガが誰かとつながろうとしているサインだと捉えると、対応のヒントが見えてきます。
においで安心感を与える、生活リズムを整える、触れ合いの時間をあらかじめ確保する、ケージの環境を見直すなど、できることから少しずつ試してみることで、フクロモモンガにとっても飼い主さんにとっても、穏やかな夜に近づけていけるはずです。
本記事は、ペットの情報サイト『リトルテール https://little-tail.com 』にて公開中の記事を再構成し、さらに有益な情報を加えた改良版です。元になったオリジナル記事も、是非合わせてご覧ください。
