「理由のない不調」に気づいたら― 季節と身体と記憶のつながりを見つめて
こんにちは、心と身体のセラピストROCOです。
ある季節になると、決まって体調がすぐれない。
春が近づくと気分が落ち込み、息が浅くなる。
梅雨の頃には頭痛が増え、秋には胸が締めつけられるような感覚が押し寄せる。
病院へ行っても、特に異常は見つからない。
それでも「確かに感じている」この不調。
あなたはそんなことありませんか?
もしそれが、内なる感覚の敏感さと関係していたとしたら──。
季節の記憶は、身体の中に残っている
季節には、空気の匂い、風の温度、光の色…目に見えないけれど確かにある“気配”があります。
私たちの身体は、それらを無意識のうちに感じ取り、過去の記憶や感情と結びつけてしまうことがあります。
たとえば──
春に大切な人を亡くした
梅雨に病気が見つかった
冬に孤独の中で泣いた夜があった
そうした体験は、意識では忘れていても、身体がちゃんと覚えているのです。
そして季節が巡るたび、あの頃と似た空気に触れることで、
心も身体も「ざわつき」を感じ始めます。
内受容感覚過敏とは?
こうした“内なるざわめき”を繊細にキャッチしやすい人には、
「内受容感覚過敏(Interoceptive Sensitivity)」という気質があります。
これは、
胃の違和感や心拍の変化
微妙な疲れや呼吸の重さ
空腹や満腹などの内側の感覚
といった体内の変化を人一倍感じやすい状態を指します。
これは医学的な病気ではなく、ひとつの感覚の個性。
HSP(Highly Sensitive Person)の人にもよく見られる特徴です。
なぜ「気にしすぎ」ではなく「大切な感性」なのか
内受容感覚が敏感な人は、
「また不安になってる」「また体が変だ」と、自分を責めてしまうことがあります。
でも、それは体があなたに“今ここ”を伝えようとしてくれているサイン。
感覚が鋭いからこそ、
人より早く不調に気づけたり
自分にとって合わない環境から距離を取れたり
小さな変化に気づいてケアができたり
そんなふうに、自分の身体と丁寧に向き合える才能でもあるのです。
そんなとき、どうすれば?
「また来たな」と、やさしく迎える
季節が近づいてきたら、「今年もこの時期が来たね」と、
まるで昔の友人に声をかけるように、不調の予感を否定せず受け止めてあげてください。五感を整える時間をつくる
あたたかい飲み物、好きな香り、心地よい音楽。
五感から安心を取り戻すことで、身体の内側のざわつきも自然と落ち着きます。感覚を言葉にしてあげる
「胸がぎゅっとする」「呼吸が浅い感じがする」
ただ感じたままをノートに書き出したり、話したりするだけで、
体と心の距離が近づいて、落ち着いてくることもあります。
終わりに
ある季節に感じる不調も、
何気ない身体のサインも、
すべてはあなたの感覚が“本当のあなた”を守ろうとしてくれている証です。
敏感さは、弱さではなく、内なる世界に気づける強さ。
その繊細な感性を、やさしく抱きしめながら生きていきましょう。
