8年前の記録、息子の命。No.50
ちょうど8年前、当時5才の息子。命全部使って、教えてくれたこと、経験させてくれたこと。。息子の「命」が浮き彫りになった日々を、日記みたいに綴っていきたい。
当時うちの家族は、新平(5才)、サクラ(3才)、お腹には7ヶ月になる赤ちゃんと、夫。
新平は保育園年中。サクラは、年少々。
新平、2017年12/24劇症型心筋炎で心臓が止まってしまう。
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2018年2月7日(水)体外循環装置を外す日
新平に会いに行く。
新平は、もう昨日のわずかな反応もなく、
瞬きもせず動きがない。
耳も昨日より黒くなっていて、濃くなっている。
手も。
主治医の先生からの話
顔、手にまで内出血が出てきた。
反応もなく血圧が上がっている。
もしかしたら脳内出血があるかもしれない。
そうすると一時的に血圧が上がったりするので。
家族が昼頃までにはみんな来て面会します。と伝えると、「昼過ぎに体外循環装置を止めましょう」「また説明します」とのこと。
新平の手と髪洗いをする。今日もリンスまでさせてもらう。
便も出ていてきれいにする。
新平がきれいになったところで、夫の両親や私の両親、妹に交代で来てもらう。
みんな新平に、「がんばったね」とたくさん褒めて声をかけてくれる。
新平の目がどんどん乾くので、目薬を何度も何度もさす。
新平を中心にしばらくみんなで過ごした。
途中、主治医の先生が新平の瞳孔を調べに来た。もしかしたら、もう、、、と思う。
新平はあまりにも反応がない。
目の動きさえも。
もう魂が抜けてるみたい。
13時40分頃、先生たちが大勢で来られ
「今から体外循環装置を外します」と言われる。
みんなが退出した頃、夫が「あと5分だけ」とお願いする。私は添い寝をし、夫は何度も何度も新平の名前を呼んだ。
5分たち、先生方が入ってきた。
看護師さんから「抱っこの状態で外しましょうか?」と提案してくれた。
私が上半身を、夫が下半身を抱っこし、声をかけながら外してもらった。
13時56分、確認してもらう。
呼吸器や点滴のチューブ、心臓の機械などいろいろ外してさっぱりしてもらうため別室で待つ。
主治医の先生からの話、
心臓や肺の解剖をして良いかどうか?
なぜ、こんなにも悪くなり、回復できなかったのか、納得のいかない部分がある。解剖することにより、解ることがあるかもしれない。
私たちは他の子の心臓いただくという未来に向かってこの病院に来ていた。できる事は何でもするべきだと思う。
ごめんね、新平。
それから少しして、きれいになったので…と呼ばれる。
冷たくなっている。
白くなっている。
顔や手の紫色はさほど目立たないと思った。
みんな新平に声をかける。
今まで、たくさんのチューブや機械が付いていたので、自由になった新平を見れたのは嬉しかった。体が気持ち良さそうだった。
しばらくして、解剖をする部屋の準備ができたので、と新平が連れられていった。
その間、夫と私は1ヵ月と12日、お世話になった病室の片付けをする。
その後夫は事務手続きに、私は宿泊施設の片付けをしに行く。
サクラは元気いっぱいに遊んでいて、いっぱい抱っこする。
病院のCLS(チャイルドライフスペシャリスト)の方がサクラについてでも、何か困ったことがあれば…と言われ、新平の死の伝えた方について相談をし、何かの絵本のコピーをいただいた。
新平の準備ができて、地下へ行く。
新平が帰ってきた。
なんだか…
ぬけがらになってしまったみたい。
でもサクラは相変わらず、当たり前に新平に接している。
「起きてよー」と、何度も何度も言う。
ツンツンしたりする。
病院で、たくさん注射したり、手術しても泣かない新平を凄いと思っている。
そして、眠っていると思ってる、と思う。
たくさんのドクターや看護師さん達に見送られ
18時30分ごろ自分たちの車で病院を出た。
サクラは新平と手をつなごうとしている。
帰りの車で夫はずっと泣いている。
私はなんで泣いてないんだろう。
私おかしいのかな、、と不安になる。
新平に対して、生まれてきてくれてありがとう、がんばってくれてありがとう、おつかれさま、とか感謝の気持ちが大きくて、
悲しい気持ちがうすい。
新平が私の心にくっついて抱っこしてくれてるみたい。あったかい感じ。
夫の両親が先に家に来て、新平の布団を敷いてくれていた。今日はみんなで一緒に眠るんだ。
夫の両親が食べ物をたくさん買ってきてくれた。
ちょっとして私の体調がおかしくなる。
足がガクガクになり、体に力が入らない。
汗をかき、悪寒がする。
そして、お腹が急にペコペコになる。
やはり気を張っていたのかなあ。
買ってきてもらった、夕飯を食べていると徐々に良くなってきた。
夫の両親は帰り、明日10時ごろ来るとの事。
私の両親からも電話があった。明日父は9時ごろ来るとの事。姉も明日東京からきてくれる。
今日はお風呂に入らず、4人みんなでいつものように眠ることにした。
新平は私の隣。
サクラが寝る前、いただいた絵本のコピーを読んで解ってもらおうとする。しかしあちこち違うことを喋り出し、全然聞いてくれない。
つい、「大事な話をしてるから聞いて!」と
強めの口調で言ってしまう。
夫がふすまを開け、「サクラなりに理解してるんじゃない?」と言う。
そうかもしれない。
徐々に受け入れてくれれば良いと感じ、
無理に説明するのはやめた。
ただ、もう新平は起きられない事、
明日はおじいちゃんおばあちゃんや
お坊さんも呼んで、
がんばった新平のお別れ会をする事を伝えた。
寝る前の絵本を読んでいる途中、サクラは「新平の手はどこ??」と探し、手を握っていた。
体外循環装置を外した時から、もしかしたら新平の魂が、近くに来てくれているかもしれないと、一生懸命感じようとしてみた。
でも、よく分からないなぁ。
新平の魂が来てくれていて、私が気付かなかったら寂しいかな、と思い、繋ぐ手や抱っこをする準備するようにしていた。
