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青い雨

「青い雨、青葉にかかる雨。
青少年にかかりし青春の雨。いいねえ」
急に振り出した雨の中を下校する生徒たちを見つめ頷きながら先生が言う。
その中に傘を忘れた女の子を自分の傘にさそう男子生徒。
見つけた田中君と佐藤君がからかいだした。
「田中、佐藤。相合い傘が羨ましいのか」
先生は二人に黒い傘を差し出した。
「先生の傘を貸してやる。なかよくかえるんだぞ」
そう言うと傘を開き二人を押し込むと雨のなかにつきだした。
文句をいいながらも雨の中を帰っていく佐藤君と田中君。

翌日、教室に行くと田中君と佐藤君は楽しそうにふざけ合っていた。
昨日まではそんなに仲のいいわけではなかったのに。
「仲いいんだね」
声をかけてみる。
「昨日一緒に帰ったら気があってさ」
「好きなのとか似ているんだよ」
いいな。

あの時先生は彼らに傘をかして傘がなかったはず。
先生が帰る時間にあわせて声をかけたら。
もし、私の傘に誘っていたらなにか変わっていたのかな。
青い雨、私にも降り注げ。



こちらの企画に参加させていただきました。
小牧幸助さんありがとうございます。
#シロクマ文芸部
#青い雨
#小説

見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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