目の前の花/ [ 夜桜系男子]毎週ショートショートnote
「夜桜系男子のなにがいけないの」
サヤさんはそう言った。
「いや、いけないとかじゃなくて…」
僕は自分で言うのもなんだけどきれいな顔をしている。
派手な感じじゃなくて夜のライトに映える桜のようだと誰かが言ったらしく、それから夜桜系男子と呼ばれるようになった。
僕の視線の先に桜さんの姿。
「桜姫がすきなんだ」
サヤさんはそう言ってふとさみしそうな顔をした。
「私にまかせて、私が彼女にふさわしい桜の君にしてあげる」
それからサヤさんは服装や髪型を提案してくれたり、友達を紹介して桜さんと話ができるように取り計らってくれた。
僕のために一生懸命してくれて、そのままの僕を見てくれた人。
サヤさんのそばに行くと彼女は隣に座る男性の腕を引いた。
「彼、あなたを桜の君にしようとしてるとき出会ったの、あなたのおかげで彼に出会えたの。ありがとう」
サヤさんにそう言われた。
彼は落ち着いたイメージで頼りがいがありそうで…。
サヤさんの、夜桜の君。
こちらの企画に参加させて
いただきました。
田原にかさん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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