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祖母のおもわく/ [ 思い出相続税]毎週ショートショートnote

祖父の思い出相続税のことしかない。
私が16歳の時、祖父が亡くなった。
莫大な財産を祖父は残していたが、土地や骨董品などがほとんどで現金がなかったそうだ。
父と母は相続税が払えないと遺産が受け取れない。
私が学校を卒業するとお嫁にもらうという約束でお金を出してくれる人があらわれた。
私の支度金と言うことで相続税分を出してもらうことになったらしい。
私の意思など関係のない結婚。
話は私の知らないところで進められ、結婚式まで私は相手に会うこともなかった。
澄み切った青い空、白い建物。
ふんだんにレースの使われたドレス。
お祝いに来てくれた人は私が幸せな花嫁に見えているのだろう。
 
現れたその人に私は驚いた、祖母が昔見ていた写真に写っていた人にそっくり。
私はその人にほのかな恋心を抱いた。
もっと驚いたのは彼もまた祖父が見ていた写真に写っていた女性に思いを寄せたこと。
若い日の二人は思い合いながらも一緒になれずにいた。
祖母と祖父の思いが今叶った。



こちらの企画に参加させて
いただきました。
田原にかさん
ありがとうございます。


見出しイラストはぽてさんに描いていただきました

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#毎週ショートショートnote
#思い出相続税
#小説


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