婚約破棄/[カウントダウンする脈拍]毎週ショートショートnote
まるでその時を告げるようにカウントダウンする脈拍
伯爵はこの日を待っていた。
婚約している令嬢に婚約破棄を言い渡すのだ。
人の集まるパーティー会場。
そこで婚約者の令嬢を指さす。
「お前との婚約を破棄する!!」
伯爵はここで許しを乞う令嬢に恩をかけ、結婚をすることで自分優位を植え付けようと思っていた。
しかし、そこで歓声があがった。
「おめでとうございます」
「これで自由でございますね」
婚約破棄を喜び、令嬢に祝いの言葉をかける人々。
メルトダウンする伯爵。
「どういうことだ、婚約破棄されたのだぞ。
泣いて、結婚してくれとすがるものだろう」
怒り狂ったように伯爵は叫びだした。
「そういう方だからまともな縁談が来なかったのではないですか」
誰かがつぶやく。
ありえないお相手を伯爵の父親のずるい賭けにより結ばれた縁談。
人から愛されていた令嬢は皆からこの縁談の破棄を望まれていた。
伯爵の口からの婚約破棄が告げられた今。
正式に婚約は破棄された。
こちらの企画に参加させて
いただきました。
たらはかにさん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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