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妻/ [雪和尚 ]毎週ショートショートnote

そのお寺には2人の和尚がいた。
花の咲く春から寒くなる前までいる和尚を花和尚と呼び、寒くなり雪が降り出す頃にいる和尚を雪和尚と呼んだ。
二人の和尚はどちらかがお寺を守りもう一人は修行の旅に出るという生活を送っていた。
 私は和尚に問うた。
「私はおしゃれが好き化粧も好き。
誰よりもきれいだと思っているわ。
なのに何でほかの友達ばかり結婚していくの、ずるいとおもいません?」
花和尚は言った。
「美しくあろうと努力することは素晴らしいことです。
ほかの魅力も磨いて見てはいかがです?」
雪和尚は言った。
「高値の花という言葉があります。
もう少し肩の力を抜いてみては?」

二人とも私のほしい言葉をくれなかった。
二人の和尚に恋した私が求めたのは
「それなら私の妻になりませんか」
どちらか選べないから和尚が言い出せるようにしてあげたのに。
旅の間、私は寺に残るから二人のお嫁さんみたいなものでしょ。

 毎年修行に行かなくても二人とも立派な和尚さんだとおもうんだけどな。


こちらの企画に参加させて
いただきました。
田原にかさん
ありがとうございます。


見出しイラストはぽてさんに描いていただきました

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#毎週ショートショートnote
#雪和尚
#小説


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