待ち遠しい雪/[夜に降る]シロクマ文芸部
夜に降る雨が雪に変わる。
地面をぬらすだけの雨が雪にかわり一面を真っ白に変えてしまう。
朝、寒いとおもいながらもドアを開けてその白さに驚く。
寒いはずだ。
私は外に出てあたりを見回す。
足跡には地面の色が出てくるほどの薄い雪。
この雪がどのくらい積もれば君は来てくれるのだろう。
足首?膝?
この雪はきっと昼にはすべて溶けてしまうだろう。
私は君のいるという山を見た。
山頂にはもう雪が積もっている。
君と出会ったのもとても寒い日だった。
美しすぎるほどの白い肌をもった君。
天気予報が雪予報から雨予報に変わるころ君は僕に別れを告げた。
理由を話してくれない君に僕は詰め寄った。
君はさみしそうな顔をしながら自分が雪女なのだと告げた。
正体を知られてしまえばあなたの命を奪わなければいけない。
悲しそうに流す涙。
しかし、君は僕を殺すことができなかった。
君はまた僕に会いに来る。
正体を知ってしまった僕を殺さないといけないから。
そう掟だから。
こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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