インターフォンがなった/ [眠れない]シロクマ文芸部
「眠れないの?」
私は腕の中で泣き続けるコウタをあやしながらそう言った。
そんなときインターフォンが鳴った、出ると義母の姿。
家に上げるとコウタを私の手から受け取る。
「泣いてるじゃないの。おなかすいてるんじゃないの」
「飲ませたばかりです」
「おしめがぬれてるんじゃないの」
「調べました」
「どこかチクチクするんじゃないの」
「特に肌にあたるようなものはなくて」
そんなことわかってる。全部確かめてる。
できることはもうやってる。
すると義母はじっと私の顔を見た。
「あなた、寝てきなさい。コウタは私が見ていてあげるから」
不意の申し出に戸惑った。
「あまり寝れてないんじゃないの。とりあえず寝てきなさい」
私はその言葉に甘えることにして、寝室に行った。
物音に目を覚ますと泣き疲れて眠ってしまったらしいコウタを義母が私のそばに置いた。
「寝室に入ってごめんなさいね。でも、お母さんのそばのほうがおちつくだろうから」
久しぶりに私はゆっくり眠ることができた。
こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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