人魚の恩返し、おまけつき/[ 砂浜で]シロクマ文芸部
砂浜であなたを見つけた。
一人,季節外れの砂浜を歩いているときあなたを見つけた。
砂浜に打ち上げられた人影。
そばに行った私はとりあえず救急車を呼ぼうとスマホを取り出した。
救急車を呼ぼうとした私の視界に意外なものが映った。
裸で倒れているあなたの下半身が人のものとは違う。
作り物かと触れてみたがうろこも触感も魚のそれ。
私はスマホを鞄に戻すとあなたの腕をつかんだ。
力の限り海に引きずっていく。
ほかの人にしれればきっと大事になる。
潮が満ちてきてくれたこともてつだってあなたを海にかえすことができた。
たぶん生きてる。
一か月ほどして彼が訪ねてきた。
〈海であなたに助けてもらったものです〉
彼は筆談してきた。
「そうか足を手に入れるのに声を渡したのね」
彼は首をふって、字を書く。
〈いいえ、あなたの言葉をまだ上手く発音できないだけです。
彼女は取引に人間の彼氏を見つける手伝いをするようにいいました〉
彼の後ろにいた女性がにこやかに私に手を振った。
了
こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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筆が泳ぎます。
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