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やめてやる!/[祈ること]シロクマ文芸部

祈ることをやめた。
私の家は代々村の神様に祈りを捧げてきた。
それは長女の役目。
一人っ子の私は当たり前にその役目を継いできた。
でも、寄付をする人が殆どいなくなり私の生活もままならなくなった。
昔は寄付してくれる人もたくさんいたし、神様へのおそなえもたくさんきていたそうだ。
祖母の時代は村人と道で会えば手を合わせられたそうだが、今となっては…。
この村を出ていく決心をしたのはバイト先の先輩の言葉。
「自分の食い扶持ぐらい自分でかせがないとな」
祈りは毎日欠かせないし、時間もかかる。
いろいろなしきたりもあって自由のきかない生活だった。
村のために祈り続けた私のご先祖様が馬鹿にされている気がした。
そうよね、自分の神様ぐらい自分で祈ればいいのよ。

私は遠くの町に誰にも連絡先を知らせずに引っ越した。
仕事もみつかり今の生活に満足している。
ただお祈りだけは毎日するようになった。前ほどきちんとしたものではないが。

だって、神様私についてきちゃったんだもん。




こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。


 見出しイラストはぽてさんに描いていただきました

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筆が祈りだします。

#シロクマ文芸
#祈ること
#小説


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