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pianoman3sasagu
ヨザクラ系ダンシ
若い女性とその隣の恋人らしき男性が私を見て!と熱を伝えてくる。
私は少しだけ風に身を預けて自然な表情で首を傾けた。するとカシャっとスマートフォンに女と男と私が一枚の写真に収まった。花びらを一枚、男の紺色のシャツに乗せる。行ってしまった。
夜店の前で親の手を引っ張る子供が見えた。何かを炙る匂いがした。わざと大きな声で歩く高校生の男の子たちが通り過ぎる。ひとりでふらふらと自転車に乗るおじいさんもいる。誰かに会えそうだとおしゃれした女の子のグループも通った。
ふと、見ると足元に子犬が繋がれていた。
幹の途中から飛び出した小枝の桜が犬の耳に重なって可愛らしかった。薄明かりの中で小さな黒目がきゅるんと瞬く。
貴方に決まりね。嬉しくて私は風を体に受けてはらはらと舞うと人々の視線を集めた。
