お客さんの為に新車に、ラジオを取り付け。

「今の新車はラジオも付いていない」
――サービスで中古ナビを取り付けた現場から見える、現代の自動車事情
かつて「新車」といえば、すべてが新品で揃っているのが当たり前でした。
キーを回せばラジオが鳴り、ダッシュボードにはオーディオが備わり、説明書一式がグローブボックスに入っている。特別なオプションを付けなくても、“車として必要なもの”は最初から装備されていました。
しかし現在、自動車業界は大きく変わっています。
最近では、車種やグレードによっては、オーディオ機能すら最小限という新車も珍しくありません。特に商用車や廉価グレードでは、「ディスプレイ無し」「ラジオ無し」「スピーカー最小限」という仕様も存在します。
そんな中、ある販売現場では、こんなやり取りがありました。
「今の新車は、ラジオ付いてないから、サービスで中古のナビ付けてやりました。」
一見すると何気ない話ですが、実はこの言葉には、現代の車事情、販売店の工夫、そして“車に求められるもの”の変化が凝縮されています。
この記事では、「中古ナビをサービスで付ける」という現場のリアルを通して、今の新車事情を詳しく掘り下げていきます。
なぜ今の新車にはラジオが付いていないのか
昔は「オーディオ付き」が当たり前だった
1990年代から2000年代初頭にかけて、多くの新車には標準でカーオーディオが装備されていました。
AM/FMラジオ、CDプレーヤー、後にはMDプレーヤーなどが一体化され、「とりあえず音楽は聴ける」状態が普通でした。
しかし現在は違います。
メーカー側はコスト削減やユーザー選択制を重視するようになり、オーディオ関連を“オプション化”する流れが進みました。
その結果、
ナビ無し
オーディオレス仕様
スピーカー簡略化
ディスプレイ別売り
といった車が増えています。
「スマホ前提」の時代になった
現在の自動車メーカーは、「ユーザーはスマホを使う」という前提で車を設計しています。
つまり、
音楽はスマホ再生
地図はスマホナビ
通話もBluetooth
ラジオはアプリ
という考え方です。
そのため、従来型のカーラジオを標準装備する必要性が薄れてきました。
特に若い世代では、
「CDを持っていない」
「ラジオを聴かない」
という人も増えています。
メーカーからすると、全員が使わない装備を最初から付けるより、必要な人だけ選べるようにしたほうが合理的なのです。
しかし実際には「何も無いと困る」
理屈としては合理的でも、実際の使用現場では不便さを感じる人が少なくありません。
車に乗った瞬間、
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