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告りびと (毎週ショートショートnote)

姿が見えた途端、胸が弾んだ。
間違いない、彼だわ。
娘時代に戻ったかのような自分の感情に戸惑い、恥じらう。

告りびとたちは、それぞれの待ち人を迎えいれていた。
その群れの中に、彼を見つけた。

「どうしても伝えたくて、君を待ってた」

彼は熱を帯びた眼差しで、私を見つめる。

「自分の気持ちを偽り続けたこと、後悔してるんだ。本当は幼い頃からずっと、僕は君に恋してた」

嬉し涙が溢れて、彼の姿が滲む。
――そう、もう誰の目も気にしなくていい。

「……私もよ」

私もまた隠してきた本音を、初めて口にした。

「今度こそ、僕と一緒にいてくれるかい?」

微笑んだ私は、ゆっくりと頷いた。

彼の差し出した手につかまって、小舟を降りた。
乗り手のいなくなった小舟は音もなく川面を滑り、私たちが長い年月を過ごした対岸へと戻っていった。

握り返された彼の力強い手に、心は安らぎ、満たされていく。

「さあ、行こうか」

どこまでもどこまでも広がる美しい花畑の小道を、私は彼と共に歩き出した。



(了)414字

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あき伽耶 ええ!? もしかしてチップをくださろうとしているのですか……!? もし頂戴いたしましたら、執筆力アップを目指して活用させていただきます<(_ _)>