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節分胎教 (毎週ショートショートnote)

妊婦は全員、セツブンという粉末の匂いを嗅ぎ、口に含み、更には腹部をマッサージする。
千年以上も前から続くセツブン胎教だ。
それは我々がより進化した生物となり生き残るために必要なこと。

事の起こりは、初めて人間と出会った悲しき事件。
人間は我々を見つけると呼びかけには耳も貸さず、目を吊り上げて一方的に小さく硬い植物の粒を投げつけてきた。
きっと驚いたのだろう、無理もない。

だが問題があった。我々の青い体に当たると全身が赤く腫れ、髪は瞬時に縮れ、頭皮も腫れて大きな こぶになった。
そう、アレルギー反応だ。

接触 コンタクトを諦めて戻った我々は粒の成分を分析し、それを何世代もかけて取り込むことで耐性を得たのだ。

 *

今から、我々は再び人間に接触を試みる。
人間はまだ攻撃的なのだろうか。
友好こそが繁栄を約束するのだと気がついただろうか。
我々は人間との共存を強く望んでいる。

「今度は対話をしてくれよ」
と使節団長の私は呟き、膨張する太陽に吞みこまれそうな自分の星を背に、地球へと向かうワープボタンを押した。


(了) 

432字

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あき伽耶 ええ!? もしかしてチップをくださろうとしているのですか……!? もし頂戴いたしましたら、執筆力アップを目指して活用させていただきます<(_ _)>