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お彼岸、ご先祖さんに「お願い」してへんか。

~お彼岸は“進捗報告”の日や🐸~


幸せの架け橋カエル 🐸51話



ここは、こころ沼。
池のほとりに、🐸がひっそり住んでる場所。

悩みごとを抱えた人が、
ふらっと立ち寄る不思議な沼や。

今日もまた、誰かが🐸に会いに来たみたいや。



👧 直美
「カエル先生……今週ってお彼岸ですよね。お墓参り行こうと思って。」

🐸
「ええやん。ほな直美ちゃん、お墓参りで何する予定?」

👧
「えっと……手を合わせて、健康でいられますようにって……お願いしようかな、と。」

🐸
「……それな。ちょっと待ってほしいんや。」

👧
「え?ダメなんですか?」

🐸
「ダメやない。でもな、お彼岸の本当の意味、知っとるか?」

👧
「……知らないです。なんとなく、ご先祖さんに会いに行く日、くらいにしか思ってなかった。」

🐸
「せやろ。ほとんどの人がそうや。でもな、それをちゃんと知ったら、お墓参りの意味がガラッと変わるで。」

🐸
「ほな、ぼちぼち話していこか。」





🐸 此岸と彼岸 —— 2つの岸の話

「彼岸」という言葉は、サンスクリット語の**パーラミター(波羅蜜多)**から来ている。
意味は「向こう岸」。

つまりこの世の向こう側、
悟りの世界のことや。

それに対して、私らが生きているこの世界は
**此岸(しがん)**と呼ばれる。

欲があって
怒りがあって
妬みもある。

思い通りにならんことも多くて、
耐え忍ばなあかんこともある。

昔の人はこの世界を
**娑婆(しゃば)**とも呼んだ。

それに対して彼岸は、
本当の安らぎと満足がある世界。
仏様のいる浄土や。

つまりお彼岸というのはな、

普段は目先の損得に振り回されている私らが

「本当の幸せって何やろう」

そうやって、
向こう岸を見つめ直す期間なんや。


🐸 なぜ春分の日が「真ん中」なのか

お彼岸には、必ず春分の日が真ん中に来る。

これは偶然やない。

春分の日はな、
太陽が真東から昇って、真西に沈む日や。

仏教では
極楽浄土は**西(西方浄土)**にあるとされとる。

沈んでいく夕日を見ながら

「あぁ、あの向こうに仏の世界があるんやなぁ」

そうやって高い世界に思いを馳せる。

その象徴の日が
春分の日なんや。

太陽そのものが
此岸から彼岸へ向かう道しるべになる。

だからこの時期はな、

この世とあの世を隔てる
ベールが一番薄くなる時期

とも言われている。

ご先祖さんとの距離も、
一年でいちばん近くなるんや。


🐸 お彼岸にすべき「本当のこと」

お彼岸に本来すべきことは、
ただのお墓参りやない。

仏教では
聞法(もんぽう)

——真理を聴くこと。

日常の雑音から少し離れて、
人生の本当の意味に耳を傾ける時間や。

昔の教えではな、

「火の中をくぐってでも聴け」

と言われるほど、
真理に触れることは大切やとされてきた。

つまりお彼岸は

ただお願いする日やない。

自分の意識を整える期間。

此岸から彼岸へ。
目先の損得から、本当の幸せへ。

意識の向きを
静かに整え直す時間なんや。


🐸 春分を味方につける「4つの整え方」

ほな、具体的に何をしたらええか。
4つ、紹介するで。


① ご先祖さんの「昔話」に花を咲かせる

家族でご先祖さんの思い出話をする。

それだけで
命のエネルギーの流れは太くなる。

「おばあちゃん厳しかったけどなぁ」

「でもあれがあったから今の自分があるんやな」

そうやって思い出すことが
一番の供養や。


② 春の命を「いただく」

春野菜や山菜はな、
冬を越えて芽吹いた命や。

その命を
「いただきます」と感謝して食べる。

これは
自然のエネルギーを体に取り込む行為なんや。


③ お墓と家の「掃除」

お墓参りもええ。
それと同じくらい大事なんが家の掃除。

外(お墓)と
内(自分の暮らし)

両方を整えると
エネルギーの通り道がスッと開く。


④ 自分の体をいたわる

春分の頃は
陰と陽が入れ替わるタイミング。

体も心も揺れやすい。

ゆっくり風呂に入る。
体をほぐす。
早めに寝る。

器(体)が整うと、
運の流れもちゃんと受け取れる。


🐸 墓参りいうのはな

👧
「……先生、聞いてもいいですか。」

🐸
「なんや?」

👧
「今年、あんまり胸張って報告できることがなくて……。
なかなかうまくいかなくて、やること後回しにしてばっかりで。」

🐸
「それも立派な報告やで。」

👧
「え?」

🐸
「こう言えばええんや。」

「今年は、自分を大切にすることを学んでいます。」

「新しいことにも、少しずつ挑戦しています。」

👧
「そっか……。」

🐸
「命のエネルギーいうのはな。
自分を大事にして、ちゃんと境界線を守れる人のところに流れてくるもんや。」

「その流れを自分の体で感じてみ。」

「命を粗末にせず生きること。
それ自体が、ご先祖さんへの一番ええ報告なんや。」

👧
「……なんか、お墓参りが楽しみになってきました。」

🐸
「ご先祖さんも楽しみにしてるで。」


🐸 ひとこと


今年のお彼岸は
3月17日〜23日。

お墓参りに行けなくてもええ。

手を合わせて
心の中で話しかけるだけでもええ。

ご先祖さんはな、
ずっとそこにおる。

見守っている。
応援している。

あんさんが
自分を大切にして生きる姿が

一番の供養や。

人生いうのはな。
完璧な報告なんて、いらんのや。

今日まで生きてきたこと。
それだけでも立派な報告や。

さて。

あんさんは
ご先祖さんに何を報告する?🐸

もしよかったら、
心の中で一つだけ思い浮かべてみてな。

それだけで、
きっとご先祖さんは喜んでくれるで。


まいど!🐸
今回も最後まで読んでくれて、おおきに✨

© 2026 可絵流久美子 ※本記事内の画像・文章の無断転載、複製、改変等は禁止します。

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