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【ラノベ感想】第32回電撃小説大賞《奨励賞》受賞!『ストレイライト・ラン』について

今回、ご紹介する作品は、「サイバーパンク」(※)ものとなってきます。


※サイバーパンクとは
 サイバーパンクとは、未来の技術と社会問題を融合させたSFの一ジャンルです。

 もともとは1980年代にアメリカで生まれ、特に作家ウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』が代表作として知られています。

 名前の由来は「サイバー(電子技術)」と「パンク(反体制的な若者文化)」を組み合わせたもので、技術の発展による社会の闇や反骨精神を表現しています。

(略)サイバーパンクの世界観は、強力な企業や政府が支配する巨大都市が舞台です。

 そこでは、高度な人工知能やサイボーグ技術が日常的に使われている一方で、貧困や犯罪も蔓延しています。

 テクノロジーの進歩がもたらす光と闇のコントラストが特徴的で、未来の社会に潜む問題をリアルに描いています。

サイバーパンクとは!?今さら聞けない初心者がしっておくべきポイントをわかりやすく解説


ということを踏まえた上で、早速行きましょう!

本日、ご紹介するライトノベルは、尖崎枯樹先生の『ストレイライト・ラン ―アンダーの天使と死に損ないの反逆者―』(2026年8月刊行)です。

それでは今日も、行ってみましょう!



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

世界に抗い続けた少年の生き様を描く、サイバーパンク作品!

 地上が汚染された世界で、人類は巨大建造物「トップタワー」へ追いやられた。

 高層階の支配者達とは対照的に、下層の貧民たちは自らの身体を切り売りし、機械化するのが当たり前。

 この腐った現実を憂う少年・ラッキーは、米軍が極秘開発したプログラム《Providence》を盗み出し、己の身体にインストールする。

 人智を超えた“神のごとき力”を手に入れたラッキーだが、それと引き換えに追われる身となる。

 仲間を失い、親を失い、居場所さえも失った彼に残されたのは、命からがら逃げ延びた最下層「アンダー」で出会った少女・ヒカリだけだった。

 少年は、もう迷わない。引き金に指をかけ、不敵に呟いた。

「大当たりだ」

ストレイライト・ラン ―アンダーの天使と死に損ないの反逆者― - ライトノベル(ラノベ) 尖崎 枯樹/岩本 ゼロゴ(電撃文庫):電子書籍試し読み無料 - BOOK☆WALKER -


というわけで。

本日のテーマは、「最強のプログラムをインストールした少年」となっております。



このクソッタレな世界に反逆せよ

この物語の世界では。

原子力発電所が、テロによって爆破されたことを契機に。

放射性降下物がばら撒かれていました。

そのため人類は、雲をつらぬくほどの巨大な建築物「トップタワー」へ逃げ込むのですが。

そこでは、特権階級のために。

低所得労働者が、自分の体を切り売りすることが横行していました。

代わりの体は、サイバーテック(機械でできた代替品)で補えばよい。

そのような考えが低所得者に広がる中。

サイバーテックの調整を仕事にしている少年・ラッキーは。

そんな世界に絶望しており。

何とかしたいと考えていました。

ある日。

彼は、知り合いの女の子から相談を受けます。

それは、彼女の兄の死体が、特権階級に回収されたまま戻ってこないということでした。

何とか取り返したいと思った、ラッキーは。

育ての親である老人・バドが住む店の中を探していると。

一丁の拳銃と。

謎のサイバーテックを発見します。

調べると、そのサイバーテックの名は「Providence(プロヴィデンス)」といい。

量子コンピュータでありながら。

「神」としての力を持ったプログラムでもあったのです。

(データを解析しただけで、解除方法が分かってしまうといった力がある)

それをラッキーは、無理矢理自分の体にインストール。

プログラムの力を使い、兄の死体を救出することに成功します。

しかし「Providence」を狙う、敵の姿もあって――。

というのが、話のあらましとなっております。



このお話の面白い所について

王道なストーリー展開が読める所かと。

この作品を端的に書くと。

機械化している人類と。

それに蔓延る社会の闇という。

かなり王道なサイバーパンクものとなっている中で。

敵に追われた少年が。

ある少女(機械化しておらず、自然体のまま)と出会うという。

王道なボーイミーツガールともなっております。

つまるところ。

王道に王道を重ねたような作品であり。

これを読んだ私としては。

その王道的な雰囲気に、どこか懐かしさを感じてしまいましたね!


その上で、この作品は。

戦闘描写が見事だと思いました。

全身を機械にした敵との対決。

またハッキング対決もあり。

SFらしいバトル展開が素晴らしいと感じました。


そして、追われる身となった主人公の目的が。

さらわれたヒロインを救出するという、王道展開。

自分の居場所を守るために戦う、その姿には。

グッとくるものがありましたよ!



このお話の残念な所について

序盤に世界説明があるのですが。

それがだいぶ面食らいました。

つまり、世界設定ならぬSF設定が最初に長々と出てくるため。

私個人としては。

「なんか世界設定を読みに来た感じなんだけど……」といった不安感がぬぐえませんでした。


あとは、物語のラストについてですが。

物語の尺をかなり巻いたような形で終わってしまいます。

主人公とヒロインがどうなったのかは、なんとなく分かるのですが。

抽象的な終わり方にせず。

もっとハッキリと書いた方が良かったのではないかと。

私は、そう感じました。



最後に

とはいうものの。

サイバーパンクに、ボーイミーツガールと。

王道な要素とストーリーを組み合わせていたのは。

とても良かったなと感じましたね。

なので、こういった作品があるということを知ってもらいたく。

こうして宣伝してみる所存であったりします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

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