見出し画像

美味い味噌汁を作ってくれる人は、大切にしたほうがいい。


#創作大賞2026


「美味い味噌汁を作ってくれる女性は大事にするべし。」

そんな言葉を聞いたことがある。

もちろん、

これは「女性だから料理をするべき」という意味ではないし、

料理が苦手だから価値がないという話ではありません。

大切なのは、

味噌汁そのものではない。

相手が

「あなたのために」

と時間を使い、

味を考え、

温かい一杯を用意してくれる。

その思いやりに価値があるのだと思います。


以前、小さな食堂を営む夫婦がいました。

今も経営しています。

どの品も美味しいお店です。

ある日、店主に尋ねました。

「この店が何十年も愛される理由って何ですか?」

店主は少し笑って答えた。

「うちの看板メニューじゃないですよ。妻が毎朝作る味噌汁です。」

豪華な食材は使っていない。

けれど、

その日の気温や体調に合わせて、

だしの濃さや味噌の量を少しずつ変えていた。

疲れている人には少し優しい味。

寒い日には少し濃いめ。

その一杯には、

相手を思いやる気持ちが詰まっていました。

通い続けた理由は、

味だけではなかったのだ。


だから私は思います。

美味い味噌汁を作ってくれる人は、 

大切にしたほうがいい。

それは料理の腕が優れているからではありません。

誰かを気遣い、

日常の小さな幸せを大切にできる人だからだ。

ただし、

これはあくまで一つの考え方であり、

例外はたくさんある。

料理をしなくても、

言葉で支えてくれる人もいる。

家事が苦手でも、

困ったときに誰よりも寄り添ってくれる人もいる。

また、味噌汁が上手でも、

相手を思いやる気持ちが伴わなければ、

本当の意味で「大切にしたい人」とは
言えないでしょう。

結局、

人の価値は一杯の味噌汁では決まらない。

その一杯に込められた優しさや、

相手を思う心にある。

母や祖母が作ってくれた味噌汁が

美味しかったのはそのせいだと思ってます。

だからこそ私は、こう言い換えたい。

「美味い味噌汁を作ってくれる人は、大切にしたほうがいい。
いや、それ以上に、誰かを思いやれる人を大切にしたほうがいい。」

そんな人との日常は、

きっと何気ない一杯の味噌汁のように、

心を温め続けてくれるのだから。

いいなと思ったら応援しよう!