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ASDと相貌失認「塩ですか?いいえ、それ、私の対応です」

〜スーパーでクラスメイトの親に塩対応した話(ガチで)〜


こんにちは。顔が覚えられない女です。
ASDの特性のひとつである相貌失認(そうぼうしつにん)という、ちょっとクセのある脳の仕組みを持って生きています。

ざっくり言うと、人の顔が記号として脳に刻まれないため、毎回初対面の気持ちで人と接しています。
つまり、ほぼ毎日がはじめまして状態です(心の準備くらいさせて)。


さて、今日の舞台は「スーパー」。
そう、皆さまおなじみの食料調達の聖地。
しかし私にとっては、もう一つの意味があります。

そう、記憶と現実のミスマッチが頻発する人間顔面認証バトルアリーナでもあるのです。




その日も、私の脳は平常運転だった。

いつものように、特売のツナ缶にまっしぐらになっていた私。
そこへ、急に横から声をかけられたんです。

「この前はありがとうございました〜!」

…?
…え?
…誰?(心の声)


私、こういう時、脳内ではすでに緊急アラームが鳴っています。

「顔認識エラー」
「音声照合エラー」
「会話履歴該当ナシ」
「該当人物、記憶領域に存在せず」

まるでSF映画のセキュリティシステムばりに、私の脳が「この人、知らん!」って全力で言ってくるんです。


でもね、相手は笑顔。
きっと、どこかでお世話になったちゃんとした人です。
子供の学校関係かな…PTA?保護者会?いや…宅配の人?

私の脳内検索エンジンが、必死に「手がかり」を探しますが、なにも出てこない。
しかもこのスーパー、学校の学区内。

つまり、この人は子供のクラスメイトの親である可能性が高い…高すぎる。


そして私は

まさかの「無言の塩対応」。

「……あ、どうも(誰かわからんけど)」
と、一言だけ返して、ツナ缶に逃げました。

そう、「ツナ」に逃げたんです。
(誰も私を責めないで。ツナは全てを包んでくれる。)


その後、子供からの追い打ちが

帰宅後、子供からこう言われました。

「今日スーパーでやまとくんのママに会ったんでしょ?『あの塩対応すごかった』って言ってたよ」
\はい、出た〜!スーパー塩対応の現場、しっかり目撃されてた〜!/

私は、心の中で小さくつぶやきました。
「ごめんなさい、やまとくんママ…まじで誰かわからなかった…」


でもちょっと待って?

これ、私だけじゃないって信じたい。
顔が覚えられないって、実は結構いるんじゃないですか?
特に、学校や地域での人間関係って、顔・名前・立場・所属…覚えること多すぎません?

「顔と名前が一致しないまま3年目突入!」とか、
「子供と親の顔が一致してないあるある」とか。

私だけじゃないはず。
ね?
ね?(ね?と3回言うあたりに必死さ)


さいごに

笑い話で済んだ…かどうかは分かりませんが、こういう小さな「すれ違い」は、日常の中にたくさんあって。

その裏には、見えない苦労や障害があったりします。
私は相貌失認(そうぼうしつにん)という特性と一緒に生きていて、笑いにできるようになったのは、きっといろんな経験のおかげ。

だから、もし誰かに「冷たい」と思われても、まずは「もしかして事情があるのかも?」と心のどこかで思ってもらえると、ちょっと優しい世界になる気がしています。

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