小説家の連載 ミッション・ニャンポッシブル 第六話

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第六話

「にゃにゃにゃ!」
 猫用ジェットに乗って飛んでいる令は、イライラしながら運転していた。
「にゃー!イライラするにゃー!にゃー!」
 通信機の電源をオフするのを忘れているので、令の声は仲間達に丸聞こえである。
「令ちゃん、相当イライラしてるな・・・」
 と皆思っているが、令のあまりの怒りっぷりに、リーダーのごん太や兄弟猫の陸でさえ何も言える雰囲気では無い。
「にゃんで、ママは!ママは!ぎにゃあああああああああああ!」
 ブチギレながら運転するのは危険なので、自動運転に切り替えてから、令は思い切り叫ぶ。
「にゃあああああああああああああ!」
 一体何があったのかと言うと、任務に出かける数時間前の事。
 飼い主一号と二号は、珍しく夫婦喧嘩をしていた。喧嘩と言っても、一号は終始落ち着いていて、二号が感情的になって叫んでいたのである。
 叫んでいた内容はこう。
「私だって好きでこんなところに引っ越してきた訳じゃないっつーの!同じ広島県内でも全然違う街じゃない!もう無理、離婚する!」
 勢いのまま出ていこうとしたので、流石に夫の譲が止め、夏葉は泣きながら寝室に引きこもろうとした。
 令は、大好きなパパとママが喧嘩するところを見たくなかったので、何とか場を宥めようと、寝室へ行こうとするママの前に立ち塞がって、ごろにゃんと横たわりお腹を見せた。いつもだったら可愛すぎるポーズに、ママもでれでれで撫でてくれる筈なのだ。
 しかし、今日は違った。
 ママは、令を見下ろして、
「今あんたを撫でてる場合じゃないのよっ!」
 と言って寝室のドアを思いっきり音を立てて閉めてしまった・
 大好きなままに拒絶された事がショックで、数時間経ちパパも寝室に行って夫婦ともども寝入った後、任務に呼ばれて猫用ジェットで飛んでいる今も、感情を抑えられないという訳。
「ぎにゃにゃああああああああああああ!」
 暴れ狂っている令に、メンバー達は何も言えなかったが、そうこうしている間に令は任務のある地についた。
 東京。令が呼ばれたのは高級住宅街ではなく、かなり庶民的なエリアだ。指定された空き地に降り立つと、そこには兄弟猫の陸と、おとり担当のトムが既に着いて、何やらひそひそと話していたが、令を見てぎょっとする。
 不機嫌全開の令は、そんな二人の様子を見てブチギレた。
「ぎにゃあああああああああああああああああ!にゃに?!」
 怒っている令に、二人はあたふたとした。陸がどうにか、何があったのかと問うと、令はどうして怒っているのかについて説明した。
 令が話していると、猫用ジェットでみたらしが降りてきて、令に向かってきっぱり言った。
「令ちゃん、それは令ちゃんがあかんわ」
「はあああああああああ?!にゃんでにゃ?!令は被害者にゃ!」
「令ちゃん、令ちゃんのママはまだ若い女性やろ?きっとホルモン関係とか、なんや腹立つ事があったんやと思うわ。うちらの仕事は何や?飼い主さんらにぎょうさん愛情を与える事やろ。それやのに、飼い主さんの言動にいちいち腹立てとったら、家追い出されるで」
 びしっと冷静に言い放つみたらしに、陸とトムも感心する。
「すごいにゃ、みたらしちゃん」
「すごいにゃあ。ま、僕も今まさに同じ事を言おうと思ってたんだけどね?」
 すると、また猫用ジェットが降りてきて、メンバーの治療担当のまたたびが降りてきた。
「またたび?!え、久しぶりにゃ!」
 獣医に飼われているサビ猫のまたたびは、CATのメンバーの体と心の健康をケアするのが仕事で、普段は任務どころか呼ばれる事も少ない。
「何でここに?」
「令ちゃん、久しぶりにゃ。今日はごん太に呼ばれてね。ああ、ごん太が来たよ」
「ごん太?!」
 令は素っ頓狂な声をあげる。多分、ママに怒り狂っていたから、ごん太の指令をよく聞いていなかったのだ。彼がここへ来るとは。でもあんなに太ってるのに、戦えるの?
 間もなく、でっぷり太った猫が、猫用ジェットから少し体がはみ出ている姿で降りてきて、令達メンバーの目の前で着地した。ごん太と一緒に、メカ担当のアルファも後から着いてきていた。ハッキング担当のすずも続く。
 元は令と同じ戦闘担当猫だったごん太は、現役時代は令に負けないぐらい俊敏な動きで敵を倒す、全身筋肉質な体型だった。リーダーになった経緯はこうだ。先代のリーダー猫が十五歳で亡くなり、体格も大きく強そうで、仲間達からの信頼も大きかったごん太が次のリーダーになったのだ。先代のリーダーが亡くなる直前にはサブリーダーとして実質組織をまとめる役割を担っていた事も大きい。
 猫とは気まぐれな生き物である。だからこそ、リーダーとしてメンバー全員をまとめないと、組織として機能しなくなる。自分勝手なところのあるメンバーもいる中、リーダーに選ばれるのは、気まぐれでない、ある意味で「猫らしくない」猫である。そうでないとCATをまとめる事等不可能だ。
 リーダーになってからは任務に出る事も無くなり、任務で動く事が無いのに食事はこれまでと同じぐらい大食らいだから、どんどん太っていった。獣医にも痩せるよう言われているそうだが、家の中で遊ぶのがそんなに好きでは無かったごん太は、戦闘で動く事でのみ体を鍛えていたので、それ以外で運動するつもりは無いらしい。「医者が細かいんや」と以前通信機越しにぼやいていたのを思い出す。令の飼い主・佐々木夫妻がYouTubeのネットニュースで、見た映像の、ごん太を抱えた大阪市長が、「医者からは痩せろって言われてるんやけども、こいつ運動せえへんのです」と苦笑いしていたのを思い出す。大阪市長は、飼い猫同様、でっぷり太った大柄な男性だった。
 なんとかジェットから降りたごん太は、後ろ足で立って令達幼馴染とハグをし、一通り挨拶が終わった時点で、今回の任務について話し始めた。
「これでファミーユ時代からの仲間が全員揃ったな。今回は重大な任務やから、特別に全員に来てもろうたんや」
「重大な任務って?」
 令が聞くと、ごん太は重々しい顔で事の次第を説明し始めた。
「今日皆に来てもらった東京のこの街な、野良猫の数が増えすぎて困ってるらしいんや。。前から野良猫はおったけど、どうも、その・・・ある家で多頭飼育崩壊が起きて、ぎょうさん猫飼うてた家の飼い主が急に死んでもうて、人間がなんとか保護したりしたんやけど、一部の猫が飼い主の死を機に逃げ出して、人間達も捕まえられへんかったらしいんや。今は日本一野良猫が多いとかで、まあ日本一は大げさやけど、かなり問題になってるらしい。猫は繁殖力が強いからな、逃げ出した猫達は避妊手術受けてへんかったみたいで、野良猫達と子供作ってもうて、とにかく数が増えすぎて困ってるらしい。この地域に住んでる飼い猫から通報があってな、その猫は元々うちの、CATの猫やった奴でな、ケガして引退したんやけど、その猫が住んでる家に、野良猫達が餌目当てで、庭とかに侵入しようとしてて大変やって事で通報してくれたんや」
「でも、その野良猫をどうするにゃ?」
 と陸が当然の疑問を口にする。
「そんなに大勢の野良猫達と戦うの?」
 するとごん太は大きな口をかっと開けてがははと笑った後、真剣な顔つきに戻って話を続けた。
「まさか!流石のわいもそんな作戦は命令できへんわ。そうやのうて、説得して仲間になってもらうんや。大人数やからうちのメンバーにするのは難しいけど、関連組織を作ってそっちのメンバーになってもろうと思ってな。猫泥棒とか、猫を狙った犯罪も多いやろ?野良猫達のセーフティネットになってもらうんや」
 令は先日の猫泥棒達を思い出した。老人達で構成される全国的な猫泥棒組織・・・確かに猫を彼らから守るには、野良猫達との連携が必要だ。
「って事で、仲介役の猫に頼んで野良猫達との話し合いの場を設けてもらってる。ほな、全員で行こか」
 猫達は全員猫用ジェットを小さく戻して仕舞い、四足歩行で歩いて移動した。路地裏を歩いて進むと、奥の方に大勢の猫達が集まっているのが見えた。スパイの恰好をしている令達が珍しいのか、野良猫達は令達を見て驚いたり、威嚇したり。
「シャーッ!!」
「お前ら、誰だ!」
「こいつら飼い猫かよ!」
「人間の匂いがするぜ!」
 令達は散々な言われようだが、皆麻酔銃等を身に着けている現役のエージェントだけあって、堂々としている。
 猫達の輪の中心地へ行くと、さくら耳の野良猫が、後ろ足で立ち上がり、ごん太を見てぺこりと一礼した。
「ごん太さん!今日は、どうも」
 令達も全員後ろ足で立ち上がり、ごん太はさくら耳の猫と握手すると令達に紹介した。
「こいつは仲介役の猫、サシミや。サシミはこの地域で飼われてる、地域猫でな、猫と人間、野良猫と飼い猫の仲介役でもある。サシミは野良猫達に信頼されてるから、話し合いの場を作ってもらった。サシミ、リーダーはどこや?」
 すると、低くて恐ろしい声がした。
「俺はここだ。名前はオレオ」
 黒と白の混じった、ごん太ぐらいでかい猫がぬっと現れ、令達を睨みつけた。但し、ごん太と違ってかなり筋肉質。
 彼がこの地域の野良猫達をまとめるボス猫だ。CATを人間社会で例えると警察で、このボス猫はマフィアのボス同然。
「初めて会うな、わいはごん太や。聞いとると思うけど、CATのリーダーや」
 ごん太は野良猫達に向かってざっとCATの説明をしたが、ボス猫は懐疑的。他の野良猫達も警戒の姿勢を取っている。
「そうは言っても、お前達は飼い猫だろう。人間どもに飼われている奴らと仲良くする気は無いにゃ」
「ここにいるメンバーは全員、元保護猫や。それなりに苦労してきてるから、あんたらの気持ちも判る。特に、令ちゃんと陸はな、」
 ごん太が令と陸を指さした。
 令と陸は、ごん太が言おうとしている事が判ったので、神妙な顔になった。
「令ちゃんと陸は、元々多頭飼育崩壊から助け出された猫や」
「こいつらが?他の猫はどうした」
 怪訝そうなボス猫・オレオに、ごん太が静かに答えた。
「死んだんや。飼い主が亡くなって誰も餌の用意をしてくれへんくなって、飢え死に。共食いして死んだ猫もおったらしい」
 その答えに、令達を睨みつけていた野良猫達が黙り込み、誰も何も言わなくなった。
「この二人はな、多頭飼育崩壊の、最後の生き残りや。ぎょうさんの猫の死体に囲まれて、唯一子猫二匹が人間によって助け出された。それがここにおる令ちゃんと陸や」
「・・・そうだったのか」
 バツが悪そうなオレオ。ごん太は他のメンバーの生い立ちについても説明する。
「あの三毛猫のみたらしちゃんは、野良猫として生まれて、母親猫が死んでもうて取り残されてるところを助けられた。みたらしちゃんの兄弟は全員死んだ。あそこにおるアメリカンショートヘアのトムは、飼い主が引っ越しする時に猫は邪魔やって事で、まだ子猫で、その上ペットショップから飼われたばっかりの時やったのに置いて行かれた。そこを保護されたんや。灰色猫のアルファは、子猫の時に飼い主の家から軽い気持ちで脱走して、そのまま二度と帰れへんくなって保護された」
 初めて明かされるメンバー達の壮絶な過去に、皆黙って耳を傾けている。
「長毛白猫のすずちゃんは、子猫の時に飼い主に虐待されてたのを助け出された。そしてわいは、・・・・・わいはな、わいは人間の若い女の子に飼われてた。野良の子猫だったのを、道で拾ってもろうたんや。飼い主の名前はマキちゃん。マキちゃんは夜の仕事してる派手な子やったけど、ちゃんとわいを動物病院にも連れてってワクチンや手術も受けさせてくれたし、休みの日は旅行も行かんと世話をしてくれた。幸せやった。マキちゃんと暮らしてたのは二か月ぐらいやったけどな。それでも幸せやった」
「どうして過去形なんだ?」
 尋ねるオレオに、ごん太は声を震わせながら答えを教える。
「マキちゃんは自殺したんや。自ら命を絶った。元々メンタル系の病気を持ってたらしくて、それで、や。わいを引き取ったのも生き甲斐ができれば自殺せんで済むと思ったから。でも死んでしもうた。わいら猫には理解できひんけどな。人間はもろいところがあって自分で自分を殺してしまうんや。死ぬ前に保護猫カフェファミーユに電話してわいの事を頼んでたそうや」
 ごん太はオレオの目をじっと見つめながら、続ける。
「わいらは全員、修羅場を潜り抜けてるし、それだけの覚悟があるつもりや。せやから安心してわいらに協力して欲しい」
「俺達も、多頭飼育崩壊を経験してる」
 オレオがぼそりとつぶやいた。それに反応するように、他の野良猫達も口々に言った。
「オレも、飼い主に捨てられたんだ!だからお前らの事、理解できるにゃ」
「あたしも、元々はペットショップで買われたのに、大きくなったら可愛くないって、捨てられて」
「引っ越しの時に置いて行かれたにゃ」
「母ちゃんが人間の車に轢き殺されて、それ以来野良猫だにゃ」
 令達メンバーは、一人ひとり彼らの前に進みだして、話す。
「辛い過去があっても、それを乗り越える力をみんにゃ持ってる筈にゃ!」
 と令。
「俺達はみんなの仲間だ」
「そうさ!僕なんか捨て猫から今じゃタレント猫だぜ?」
 陸とトムが言う。
「あんたらの事は決して見捨てへん」
 みたらしが力強く言う。
「絆はハッキングでも壊せないにゃ!」
 とすず。
「猫は猫。野良猫も飼い猫も関係無いにゃ」
 とアルファ。最後に、
「君達のために、できる限りの事をさせて欲しいにゃ」
 とまたたびが言った。
 ボス猫・オレオはしばらく黙って考えていたが、やがてうなずいた。
「よし。ここはいっちょ、お前らに協力するにゃ」
 オレオはごん太と握手をし、こうしてCATと野良猫の正式な協定が結ばれた。
 それからは大変だった。令達は一週間連続で毎日猫用ジェットに乗り、野良猫達の元を訪れた。すべては任務のため、彼らのため。
 野良猫達はCATのメンバーになるのではなく、WCATという新たな関連組織を作った。そのリーダーがオレオだ。CATにWを付けたのは、彼らが野良猫、ワイルドキャットだから、ワイルドのWを付けただけ。ちなみに、WCATの本部はニューヨークにあり、日本支部はまだ無かった。どっちみち作らねばならなかったのだ。
 令達は全員それぞれの任務を順番に教えた。何百匹といる野良猫達に、研修や教育、健康診断や避妊・去勢手術を行う。
 ごん太は組織の在り方について教え、みたらしは総務や経理、裏方の仕事についてみっちり教える。すずは猫用パソコンを持ち込んでハッキングを一から教え、令と陸はもちろん、戦闘の指導。人間と遭遇した時どう攻撃するかを教え、アルファは令達が使っているカラフルゴーグルや麻酔銃の扱い方を指導。またたびは去勢手術の済んでいる猫にアシスタントとして手伝ってもらい、手術の済んでいない猫全員に手術し続けた。健康診断や、猫用ワクチンも次々摂取を行っていく。
 毎晩猫用ジェットで東京まで来るのはすず以外のメンバーにはきつかったが、一週間連続で来た甲斐があり、全員への研修指導、治療がすべて完了した。最初は野良猫達と関係を作るのもぎこちなかったが、最終日には全員と仲良くなれ、どうにか使えるエージェントにする事ができた。野良猫達は全員覚えも早かったし、手術もどうにか受けてくれた。令達のように、戦闘担当やハッキング担当等の役割も生まれた。
 こうして、CATのメンバー達は、猫が増えすぎる問題と、治安の問題両方を無事に解決したのである。アルファは、大勢の野良猫達に支給品の道具、ゴーグルや猫用ジェット等を配り、家が無く隠し場所の無い野良猫達のために、段ボールの猫ハウスに見える倉庫もプレゼントした。またたたびは獣医担当になった猫に、猫用ワクチンや手術・治療道具一式を渡し、今後去勢手術やワクチンが済んでいない野良猫がまた現れたらこれで対応するように伝えた。
 去る前に、ごん太は演説した。
「君達は、今日からWCATの日本支部のメンバーや!世界各国にも支部があるから、連携して活動していくんや。日本全国の野良猫の安全を守るのは君らや!これからはオレオを筆頭に、エージェントとして猫の名に恥じない活動をするんやで!」
 WCATのメンバー達は、ごん太の演説を聞いてわっと沸いた。オレオは後ろ足で立って敬礼し、令達も全員敬礼を返す。
 猫用ジェットに乗って家路に帰っていくエージェント達を、新エージェント達はいつまでも見送った。

 早朝、家にこっそり帰った令は、寝室へ行くと、譲が夏葉を抱きしめるようにして眠っていた。令は飼い主二号の顔をぺろぺろと撫でる。ママはうっすら目を開けると、令に小さく謝罪した。
「・・・ごめんね、令ちゃん、昨日は八つ当たりして。でも、令ちゃんの事大好きよ」
 令もママが大好きにゃ。令は愛情を込めて愛するママのほっぺをなめ、頭突きしたのだった。

 同時刻、日本の何処か。
「我々の敵はCATだ!奴らをぶっ潰すべし!」
 多くの老人達が、とある一軒家の地下室に集まっている。彼らの目の前にはホワイトボードがあり、CATのメンバー達の写真が貼られていた。彼らの正体は全国猫泥棒連盟のメンバー達である。
「奴らを誘拐しろ!」
「そうだそうだ!」
 いい年のおじいさん、おばあさん達が口々に叫ぶ中、一人の老女が、
「あのエージェント令とかいう小生意気な黒猫を誘拐してやりましょうよ!」
 と叫び、他の老人達もそれに賛同してそうだそうだと叫ぶ。
 それを中心に居る一人の老人カップルが手で制した。カップルの老女は、一匹の猫を指さした。
「誘拐するならこの猫にしましょう」
「そうだな、有名な猫だし、これで奴らをゆすれる筈」
 老人カップル二人はあくどい顔で笑った。何と、彼らは令達が警察に突き出した筈の、血統書付きの猫・メイベルを誘拐した時の犯人カップルだったのだ。
 そして彼らが指さしていた写真のメンバーは・・・おとり担当猫の、トムであった。
                                   次回に続く

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