人生、失敗だと思ったら、最高の転機だった
「こんな人生、こんなはずじゃなかった」
そう思うことが、人生に何度もあります。
わたしはその感覚を、就職活動の時に味わいました。民間企業の技術職を中心に何十社と受けて、結果は全滅。学科も限られていて、同期が次々と内定をもらう中、わたしだけ取り残されていく感覚。
当時、その先の人生は終わったように感じました。
でも今から振り返ると、その「失敗」が、わたしを最高の場所へ導いてくれたんです。
思い出すだけで苦しい、当時の自分
高校時代、わたしはうつ病を経験しました。
不登校になった時期もあります。その後、大学に進みましたが、体調の問題は続きました。授業に出られない日もあり、20代を通じて不安定な時期が長く続きました。
心身ともに、いつも綱渡りをしている感覚。
ストレスや不安が身体症状として出やすくて、世間一般が「大丈夫だ」と言うことでも、わたしには限界が来てしまう。HSP関連の本を読むと共感することばかり。周囲の刺激に敏感なのか、普通の生活を送るのも、どこか息苦しい感じがしていました。
それでも大学は卒業したし、就職活動に臨みました。
でも、何十社と受けても、受かりません。同期たちが内定を得ていく中、わたしだけが毎回、落とされていく。
「自分はダメなんだ」
その思いだけが強くなっていきました。
「将来どうなるんだろう」
「就職できるのか」
そんな不安に、心身はますます疲弊していきました。
なぜかハローワークに向かった自分
通常なら、大学の就職課に相談するはずです。
でも、わたしはなぜか、ハローワークに向かいました。
今思い返しても、なぜあの時そこへ行ったのか、明確な理由を思い出せません。ただ、違う視点から仕事を探してみたいという、ぼんやりとした気持ちがあったのだと思います。
そこで出会ったのが、鳥取県の公的研究施設の求人です。
当時、わたしは鳥取県へ行ったことがありませんでした。地図で見かけたことはあるけど、鳥取でイメージできたのは、鳥取砂丘と二十世紀梨だけ。
その求人に応募したのは、正直なところ「もう何でもいい」という気持ちだったのかもしれません。
でも受けてみたら、合格しました。
それが、鳥取県への移住へとつながりました。
当時は決断ではなく、たどり着いた感覚
その時のわたしは「決断」をした、というより「たどり着いた」という感覚の方が強いです。
人生の選択肢が、その一つしかなかったから、それを選んだ。というより、そこにしか行き場がなかったから、行った。
そういう印象が正直なところです。
でも、妙なことに、心のどこかでは「これでいいのかもしれない」という感覚もありました。
それまでの人生で、すべてが計画通りに進まないことを、嫌というほど経験していたからかもしれません。だからこそ、計画を立てるのをやめて、目の前の現実を受け入れる。
その選択が、わたしに合っていたのだと思います。
鳥取での人生が、少しずつ描き出される
鳥取に来てから、人生が少しずつ形作られていきました。
前職は本当に良い職場でした。鳥取の様々な企業の方と関わらせていただく中で、鳥取県の「あるもの」をたくさん見てきました。その経験から、鳥取の魅力を世界に伝えたいという気持ちが芽生えました。
同時に、鳥取で心許せる人間関係も作ることができました。世代を超えた仲間との関係は、敏感なわたしにとって、心の「安全基地」となっていきました。
そして、結婚をしました。鳥取で出会った人と。
子どもも生まれました。
育児と仕事の両立が難しくなり、前職は退職しましたが、その後も転職を経ながら、ようやく自分に合った働き方に近づきました。今はリモートワーク中心で、時間に余裕が生まれています。
当時、失敗だと思ったすべてのことが
就活で落ち続けたこと。
その結果、ハローワークにたどり着いたこと。
訳も分からずに鳥取に来たこと。
当時のわたしには、すべてが「失敗」に見えました。人生がうまくいっていない、という気持ちでいっぱいでした。
でも今、振り返ってみます。
あの就活での失敗がなかったら、わたしは鳥取に来ていなかった。
もし一つの大手企業に内定をもらっていたら、東京か大阪かどこかの都会にいたのかもしれません。
そしたら、今のわたしはいなかった。
敏感なわたしの心を癒してくれる、豊かな自然の中での散歩。ジョギングしてそのまま温泉に入る日常。食べ物の豊かさ、人間関係の温かさ。
それらに包まれていなかったのです。
子どもも生まれていなかったし、鳥取を通じて「世界とつながりたい」という理想も生まれていなかった。
失敗は、視点を変えると最高の転機
人生で何度も「失敗だ」と思うことがあります。
でもわたしが学んだことは、その「失敗」は、視点を変えると「最高の転機」になるということです。
完璧な計画通りに人生を歩むのではなく、思い通りにならなかったことの中から、「自分に合った場所」を探す。
そういう人生の歩き方が、わたしにはあるのだと気づきました。
就活で何十社と落とされたわたしだからこそ、たどり着いた鳥取。
敏感な気質を持つわたしだからこそ、鳥取の自然の豊かさ、人間関係の温かさが、これほど身に沁みるのです。
もし、今あなたが「人生失敗した」と感じていたら。
「こんなはずじゃなかった」と思っていたら。
その失敗の先に、自分に本当に合った場所が眠っているのかもしれません。
わたしのように。
そしてもし、その場所が鳥取だったら。
ぜひ、わたしのnoteで、一緒に「あるもの」を見つけていきましょう。
ガイドブックに載らない、わたしだから見える鳥取の魅力を、ここでずっと発信し続けます。
