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淡路・奥多摩・松本|ローカル×歌のニュース 2025.6月号

日本各地の「ローカルな歌」が好きです。

「ローカルな歌」は、その土地で生まれ、その土地で愛されている音楽のこと。地元の風景、人々の暮らしと結びつき、今日もどこかで新しく生まれています。

その全部が知りたい。
知りたい、知りたい。

そんなわけで、2025年6月のローカル×歌に関するニュースをご紹介します。


今月のローカル×歌の話題


淡路島から300曲――元教師が歌い続ける“人生の応援歌”

兵庫県淡路市の元小学校教諭・柏木英樹さん(75)が、自作のフォークソングを歌い続けています。2010年に作曲を再開して楽曲は300曲を突破。淡路島内のイベントや喫茶店などでライブを行い「歌でエールを届けたい」と活動を続けています。
観光PRから始まった曲作りは、家族や教え子への思い、不登校や高齢化といった社会問題までテーマが広がり、人生のリアルが詰まっています。

神戸新聞より

柏木さんの音楽活動は、ご当地ソングが「地元を盛り上げる道具」だけでなく「生きてきた証」になることを教えてくれます。「どんなことも歌にできるのがフォークのいいところ」この言葉がとても沁みますね。ご当地ソングが持つ可能性を改めて感じさせてくれます。


地元を愛した歌がCDに―「御岳慕情」奥多摩の歌手がカバー

奥多摩出身の歌手・原大五郎さんが、青梅を舞台にしたご当地ソング「御岳慕情」をカバーし、7月末にCDを発売予定。亡き作詞者・市川健一さんの遺志を継ぎ、家族と協力して完成させました。
「多摩川」「御岳橋」「寒山寺」などの地名が登場する3番構成の歌謡曲で、地元の景色と恋心を描いた一曲。地域イベントでも披露されてきた楽曲です。

西多摩経済新聞より

ご当地ソングは、誰かの「残したい」想いが形になったものなんだと実感しました。名もなき人が風景に抱いた愛情が歌となっている。有名じゃなくても、共鳴した人が歌い継ぐことで文化になる。そんな音楽の力を感じます。


ご当地ソングに“動き”を――松本市「今井の父ちゃん」が体操に

長野県松本市今井地区の住民有志が、ご当地ソング「今井の父ちゃん」に振り付けを加え、誰でも楽しめる体操として蘇らせようとしています。この曲は約30年前に作られたフォークソングで、リンゴ農家の日常をユーモラスに描いた内容。現在は夏祭りで流れる程度ですが、体操化による“復権”を目指しています。
今回は福祉協議会や地域サークルのメンバーが集まり、月1回のペースで振り付けを検討。8月の夏祭りで初披露、11月の文化祭での完成発表を目指しています。

市民タイムスWEBより

音楽は、そのままでは残らない残酷さを感じます。だからこそ、手をかけて、工夫して、何度でも蘇らせようと、つなごうとする営みが感慨深いんだよな。

「歌に振り付けを加える」それは体で覚える手段であり、世代を超えて楽しむきっかけ。もし風化しても、また誰かの中で息を吹き返せるかもしれない。そんな希望を感じます。


まとめ


ご当地ソングは、残そうとする人がいれば生き続けることができるんですね。奥多摩では一人の歌手が遺志を継ぎ、淡路島では元教師が人生を重ね、松本では住民たちが体を使って再び歌に命を吹き込もうとしている。

いずれも、歌に込められた想いが人を動かして、風景や記憶を未来につなげています。小さな町の一曲が、誰かの心に残ってまた次の誰かへと渡っていく。その姿がまぶしいなと感じます。


来月も、誰かの「地元愛」が歌になって届く瞬間を、拾い集めていきたいと思います。


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