丁寧な暮らしへのあがき#6ちゃんとやり続けた先に体が止まった話
今年で、知らない土地に嫁いで11年になる。
今日は、その11年の中で一度、私の体が止まった話を書きたい。
子どもが生まれ、ちょうど結婚してから9年目のこと。
家事、育児、仕事。
自分なりにこなしていた。
なぜか、頑張ることが当たり前だと思っていた。
長男出産後から患っていた病気の症状が、ある日を境に強く出始めた。
でも、まだ大丈夫。
まだ大丈夫。
私が止まったら、家が止まる気がしていた。
その結果、日常生活がままならない状態になり、
ついに手術を決めた。
部位は頭部だった。
私は脳外科やICU病棟での経験が長かった。
成功率が高い手術であることも、
合併症が起きたときの厄介さも、理解していた。
それでも——
結果は…
合併症を患うというものだった。
予定より入院は長引き、
その後も入退院を繰り返した。
長男が小学1年生、初めての夏。
母なのに…妻なのに…何もできない。
そんな日々が、秋まで続いた。
そこで初めて気づいた。
人は、休まなければいけないときがある。
止まったから、見えたものがあった。
それは「丁寧さ」とは、少し違うものだった…
