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【ネタ】地方支社で体験した「昭和の儀式」の話

前回まで私の転職戦略についてお話ししてきましたが、今回は少し趣向を変えて、新卒で入社した大手通信会社(某D社)の地方支社で実際に体験した、今思えば信じられない「企業文化」についてお話しします。

本社勤務の同期に話すと「嘘でしょ?」と言われるほど、地方支社特有の文化がありました。

第1章:忘年会は1泊2日

毎年12月、若手の試練が始まる

地方支社の忘年会は、毎年決まって温泉街の老舗旅館で1泊2日で開催されていました。

一見すると「社員旅行みたいで楽しそう」と思われるかもしれませんが、実際は若手社員にとって一年で最も緊張する2日間でした。

若手社員(入社10年目まで)に課せられる「お役目」

  • 忘年会の出し物企画・実行:毎年テーマを変えて、部長陣を楽しませる出し物を準備

  • 部長陣の送迎係:車の運転、荷物持ち、スケジュール管理

  • ゴルフのキャディ役:翌日のゴルフでは若手がキャディとしてお供

  • お酒つぎ係:宴会中は常に部長陣のグラスを気にかけ、空になる前に注ぐ

忘れられない「出し物」の準備

私が入社3年目の時、同期5人で「部長陣の似顔絵コント」を準備しました。

準備期間:2ヶ月

  • 業務後に毎日集まって練習

  • 部長それぞれの口癖や仕草を研究

  • 衣装や小道具の準備

  • 台本の作成と修正を何度も繰り返し

当日、部長陣は大笑いしてくれましたが、「来年はもっと面白いのを頼むよ」というプレッシャーをかけられ、先輩からは「俺たちの時はもっと大変だった」という武勇伝を聞かされることに。

今思えば、なぜ貴重な時間をこんなことに使っていたのか不思議ですが、当時は「これも勉強」だと思い込んでいました。

第2章:謎の「栄転出張」という儀式

本社異動前の不可解な出張

地方支社から本社への異動が内定した若手社員には、必ず「部長との出張」がありました。

出張の特徴

  • 目的が曖昧(「取引先との関係強化」「市場調査」など)

  • 必ず部長と若手社員の2人組

  • 出張先は温泉地や観光地が多い

  • 1泊2日の日程

最初は「重要な引き継ぎがあるのかな」と思っていましたが、実際に体験してみると...

衝撃の「赤い器」の儀式

出張最終日の夜、必ず行われる儀式がありました。

「昇進の杯」と呼ばれる謎の儀式

  1. 料亭で部長と2人きりの時間

  2. 赤い大きな器(杯)の登場:部長が厳かに取り出す

  3. 日本酒を注がれる:器になみなみと注がれる日本酒

  4. 一気に飲み干す:「一滴も残すな」と言われる

  5. 異動先の発表:杯を飲み干すと「君の配属は○○部だ」と告げられる

同席する謎の美女

さらに印象的だったのが、この出張には必ず部長の知り合いという女性が同席していたことです。

  • 地元の観光ガイドという触れ込み

  • なぜか毎回必ずかわいい女性

  • 若手社員ともちゃんと会話してくれる

  • 部長とは知り合い程度の関係らしい

  • なんだか出張が華やかになる不思議な存在

当時は「部長すげー、こんな人脈があるのか」と純粋に感心していました。

第3章:本社と地方支社の「温度差」

本社配属後の衝撃

晴れて本社に配属された後、同期との飲み会でこの話をしたところ、全員が「え?そんなことあるの?」という反応。

本社の文化

  • 忘年会は都内のホテルで数時間

  • 出し物なし、お酌なし

  • 若手も対等に議論に参加

  • 効率性と成果を重視

地方支社の文化

  • 年功序列と上下関係が絶対

  • 「修行」や「儀式」を重視

  • 飲みニケーションが業務の一部

  • 昭和の企業文化が色濃く残存

「伝統」という名の違和感

地方に戻った時、後輩から「先輩もあの儀式やったんですよね?」と聞かれました。

後輩:「赤い器の儀式、緊張しました〜」 私:「まだやってるの?あれ?」 後輩:「もちろんです!○○部長の代から続く伝統だって聞きました」

なんと、私が本社に異動してから5年経っても、同じ儀式が続いていたのです。

第4章:本社配属後の「ギャップ」

本社配属後の衝撃

晴れて本社に配属された後、同期との飲み会でこの話をしたところ、全員が「え?そんなことあるの?」という反応。

本社の文化

  • 忘年会は都内のホテルで数時間

  • 出し物なし、お酌なし

  • 若手も対等に議論に参加

  • 効率性と成果を重視

地方支社の文化

  • 年功序列と上下関係が絶対

  • 「修行」や「儀式」を重視

  • 飲みニケーションが業務の一部

  • 昭和の企業文化が色濃く残存

本社同期への「武勇伝」披露

「赤い器で日本酒飲んで異動先聞くなんて、ドラマみたい!」 「その美女同席の出張、羨ましすぎる!」 「忘年会の出し物、今度の飲み会でやってよ!」

本社の同期たちは興味津々で、私の地方支社体験談は常に飲み会のメインネタでした。

「○○君の地方支社話、毎回面白いよね」 「今度は何の話?」

当時から**「絶対に人生の良いネタになる」**と確信していたので、詳細にメモを取っていました(笑)

「伝統」という名の違和感

地方に戻った時、後輩から「先輩もあの儀式やったんですよね?」と聞かれました。

後輩:「赤い器の儀式、緊張しました〜」 私:「まだやってるの?あれ?」 後輩:「もちろんです!○○部長の代から続く伝統だって聞きました」

なんと、私が本社に異動してから5年経っても、同じ儀式が続いていたのです。

第5章:実は「全て勉強」だと思って楽しんでいた当時の私

若手時代の心境(今思えば純粋すぎた?)

実は当時の私、これらの「伝統行事」をすべて前向きに捉えて楽しんでいました

私の当時の考え方

  • 忘年会の出し物準備:「プレゼン力が鍛えられる!」

  • 部長陣のお世話:「接客スキルが身につく!」

  • ゴルフのキャディ:「ゴルフのルールを覚えられる!」

  • 謎の出張:「高級料亭の作法を学べる貴重な機会!」

赤い器の儀式に対する感想 「なんか映画みたいでカッコいい!これが大人の世界か!」 「絶対に人生で良い話のネタになる!」

本社同期への「実況中継」

毎回、体験後すぐに本社の同期に電話で報告していました。

私:「今回は金沢の老舗料亭で『昇進の杯』だった!」 同期:「また始まった(笑)詳しく聞かせて!」 私:「今回同席した女性、めちゃくちゃ美人で話も上手くて...」 同期:「羨ましすぎる!そんな出張あり得ない!」

「○○の地方支社体験談」は本社同期の間で大人気コンテンツでした。

同期との「武勇伝」語り

地方支社の同期とも、忘年会後は必ず集まって振り返り会をしていました。

同期A:「今年の出し物、部長陣めっちゃ笑ってたね!」 同期B:「○○部長、俺の注いだお酒で『君は見所がある』って言ってくれた!」 私:「赤い器、めっちゃ緊張したけど、なんか達成感あったわ」

全員、なぜか満足そうでした

「俺たち、貴重な体験してるよな」 「本社の奴らには分からない苦労だよ」 「これ、絶対に一生のネタになるって」

コロナ禍で気づいた変化

2020年以降、これらの行事がすべて中止になりました。

変わったこと

  • 旅館忘年会→オンライン懇親会

  • 謎の出張→リモート会議

  • お酒つぎ→チャットでのコミュニケーション

そして気づいたこと 「あれ?別に無くても業務は回るな...」 「むしろ効率的になったかも...」

でも、なんだか物足りない気持ちもありました。あの「非日常感」が恋しいというか。

第6章:今でも続く「あの文化」への複雑な想い

後輩からの報告

先日、地方支社の後輩から連絡がありました。

後輩:「先輩、コロナが落ち着いたので、今年から忘年会復活するそうです!」 私:「おお、そうなんだ」 後輩:「赤い器の儀式も復活予定で、先輩方の武勇伝を聞かせてもらってます!」

なんだか嬉しそうな後輩

私:「...楽しんで?」 後輩:「はい!先輩たちがやってきた伝統を経験できるのが楽しみです!」

今でも続く「ネタ披露」

転職後も、この体験談は最強の飲み会ネタとして活躍しています。

コンサル時代 同僚:「日本企業の伝統文化として、すごく興味深いです」 「その儀式、文化人類学的に価値がありますね」

ベンチャー時代 同僚:「その体験、絶対にKさんの人間力に影響してますよ」 「理不尽な状況でも笑顔でいられるのって、そういう経験があるからかも」

複雑な心境

正直、複雑な気持ちです。

一方では

  • あの経験があったからこそ、度胸がついた

  • 部長陣との距離が縮まった

  • 同期との絆が深まった

  • 今となっては最高の笑い話のネタ

  • 本社同期との話題作りに重宝した

でも一方では

  • 時代的にどうなの?という疑問

  • 効率性を考えると無駄だったかも

  • 若手の時間を奪っていたのでは?

「伝統」の不思議な力

なぜこの文化が続くのか

  1. 共通体験の価値:同じ苦労を分かち合った仲間意識

  2. 非日常の魅力:普通の会社員生活では味わえない「儀式感」

  3. 成長実感:理不尽に思えることを乗り越える達成感

  4. ストーリー性:「昔は大変だった」という語り継がれる物語

部長陣の心境(推察) 「俺たちの時代はもっと大変だった」 「でも、あれがあったから今がある」 「若い子にも同じ経験をさせてやりたい」

結論:皆さんはこの文化、どう思いますか?

私の現在の心境

転職を重ねて今振り返ると、あの経験は無駄ではなかったなと思います。

良かった点

  • 理不尽な状況でも笑顔を保つ処世術

  • 年上の人との距離の詰め方

  • チームワークの大切さ

  • 「なんでも経験」という前向きな姿勢

でも一方で

  • 時間の使い方として効率的だったか?

  • 今の時代にフィットしているか?

  • 若手に強制するのは適切か?

転職のきっかけは「より大きな挑戦」

転職理由として「この文化が嫌だった」ということはありません。

むしろ**「もっと大きなスケールで働きたい」**「より責任のあるポジションに挑戦したい」という前向きな理由でした。

あの経験があったからこそ、どんな環境でも適応できる自信がついたのかもしれません。

面白い体験談として

今では飲み会でのネタとして重宝しています(笑)

「昔の会社では赤い器で日本酒飲んで異動先を聞くっていう儀式があってさ...」

大体、**「嘘でしょ?」「面白い!」「ドラマみたい!」**という反応をいただけます。

コンサル時代の同僚:「それ、すごく日本的で興味深いですね」 ベンチャーの同僚:「その体験、絶対に財産になってますよ」


最後に:あなたはどう思いますか?

この記事を読んで、皆さんはどう感じましたか?

A派:「時代錯誤だし、パワハラでしょう」 B派:「面白い文化だし、経験として価値がある」 C派:「どちらとも言えない、複雑な気持ち」

私自身、未だにどの立場なのか決めかねています。

当時の私は確実にB派でした。 今は...C派かもしれません。

皆さんの会社にも似たような「伝統」はありますか? それをどう捉えていますか?

ぜひコメントで教えてください。 きっと様々な業界、様々な会社で、似たような(または全く違う)文化があるはずです。

賛成でも反対でも、どちらでもない意見でも大歓迎です。


この体験談が面白かった方は、ぜひ「スキ」を押していただけると嬉しいです。次回は転職関連の記事に戻る予定ですが、こういう「昔話」もたまには良いですね。


次回は「転職面接で聞かれる『前職を辞める理由』の上手な答え方」について書く予定です。特に、このような企業文化が理由の場合の答え方もお話しします。

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