小さなお母さん
休日の朝。
長女が起きると、忍び足でそーっと寝室を出ていく。
しばらくすると、一階のリビングダイニングから、
冷蔵庫を開ける音。
レンジを使う音。
何やらゴソゴソしている気配がする。
そして少し経つと、寝室のドアが開いて、
「朝だよー!ご飯できたよ〜!」
と元気な声。
一階に降りてみると、本当に朝ごはんができていた。
ママには、牛乳を入れたグラノーラ。
次女には、ジャムを塗った食パン。
そして長女自身には、鮭を混ぜたおにぎり。
すごい。
テーブルを見ると、ちょっとこぼした跡もある。
きっと一人であれこれ考えながら、頑張って作ったんだろう。
僕たちから、
「朝ごはん作ってね」
なんてお願いしたことは一度もない。
それなのに、自分で考えて、
ママにはこれ。
妹にはこれ。
自分にはこれ。
と準備してくれた。
いつの間に、こんなことができるようになったんだろう。
まだ五歳。
でも、こういう姿を見ると、少しずつお姉さんになっているんだなあと成長を感じる。
嬉しいし、ちょっと感動。
ありがとう😊
さて。
それじゃあ僕も朝ごはんを……
と思って見渡してみる。
……ない。
「あれ? パパのは?」
長女に聞いてみると、
「パパは自分でできるでしょ!」
う……うん。
確かに(笑)
ママと妹のことはしっかりお世話してくれる、小さなお母さん。
パパはどうやら、もう自立しているものとして扱われているらしい。
そんな休日の朝でした。
