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詩『Evergreen 〜青の痛み〜』

記憶の奥深く 誰の目にも触れぬ場所に
静かに けれど確かに根を張る Evergreen
幾度もの季節が冷ややかに巡り
いくつもの枯葉をその上に重ねようとも
決して色褪せることなく そこにある あの瑞々しき幼き想い出 戻ることなき 青の痛み

いつの日からだろう 遠い空の向こうで
時間が止まっていたのは
街の喧騒の片隅 退屈な日常の隙間
空を覆う厚い雲 路面を濡らす6月の雨
不意に訪れるその瞬間
眩しすぎる太陽が どこか穏やかな祈りを湛えた

幼き日々の面影に 私の瞳は
どこか懐かしく けれど知らない大空を 駆ける鳥となる
それは衝動ではなく ただ その優しい輝きの前に ただ立ち尽くし 凍りついていた
乾ききり 固く閉ざされていたこの世界が
彼女の微笑みひとつで 静かにゆっくりほどけていく

もう二度と動かないと 諦めかけていた見えない針が
感じ取るには遅すぎる速さで いま緩やかに動き出す
奪われたこの瞳の奥 ずっと枯れていたはずの Evergreen
時を越え 静かに 優しく 透明な露を宿していく

戻らない季節を追いかけはしない
ただ この胸の奥にある痛みが 今もなお
これほどまでに美しく 私を色付け 生かしてくれている

色彩に溢れていたはずの モノクローム
厚い雲に覆われた 凍える心に
そっと照らされた 太陽の微笑み

風は風のまま 光は光のまま
通り過ぎていくその刹那に ここにある静けさを受け取る
Evergreen あの頃と同じ青さで 静かに揺れている

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