ゲノム編集食品と「予防原則」という考え方~私たちが次世代のために選ぶべきもの~
こんにちは、LOHASです。
先日、ある特集記事が目に留まりました。
それは、卵アレルギーのお子さんのために「ゲノム編集」によってアレルギー物質をなくし、卵を食べられるようにするという実験のニュースでした。
ご家族にとっては、大切なお子さんのために「藁をもつかむ想い」だったことでしょう。技術の進化には大きな可能性があります。
しかし同時に、食の安全を考える上で見過ごせないリスクも存在します。
今日は、改めて「ゲノム編集」と、私たちが大切にしたい「予防原則」について考えてみたいと思います。
ゲノム編集とは何か?「組み換え」との違い
ゲノム編集とは、生物のDNAを狙って変化させる技術です。特定の遺伝子を切断・修復したり、別の遺伝子と置き換えたりして、生物の性質を変えることができます。
よく混同される「遺伝子組み換え」との違いを整理しましょう。
遺伝子組み換え:別の生物の遺伝子を導入することで、新しい性質を加える。
ゲノム編集:その生物自身が持つ遺伝子を操作し、自然に起こる「突然変異」を人為的に引き起こす。
日本では、ゲノム編集による変異は「自然界の突然変異と同じ」と見なされることが多く、食品としての表示義務がありません。

知っておきたい、ゲノム編集の6つのリスク
安全性調査が十分ではない中、ゲノム編集には以下のような懸念点が指摘されています。
ハサミ遺伝子の残存:細胞内に編集ツールが残り、予期せぬ影響を与える可能性。
オフターゲット変異:狙った場所以外の遺伝子を誤って切断してしまうリスク。
遺伝子異常:目的外の遺伝子が壊れたり、編集された細胞とそうでない細胞が混ざる「モザイク」の発生。
健康被害:予期しない有害なタンパク質やアレルゲンが作られる可能性。
生物多様性への影響:自然環境に拡散した際、生態系へ悪影響を及ぼす恐れ。
表示制度の欠如:消費者が「選ぶための情報」が十分に開示されていない。
私たちの食卓に広がるゲノム編集食品
すでに日本では、2021年から「高GABAトマト」の販売が始まっているほか、以下のような食品の開発・流通が進んでいます。
血圧を下げる成分が多いトマト
アレルギー物質が少ない卵
収穫量の多い稲
身の量が多いマダイや、成長の早いトラフグ
食中毒毒素を作らないジャガイモ
「美容成分が豊富」「健康に良い」という機能性の高さだけを強調されると、私たちはつい手に取ってしまいがちです。しかし、その裏側にあるリスクも同時に理解しておく必要があります。

私たちが「選ぶ」ためにできること
残念ながら、店頭でゲノム編集食品を見分ける確実な方法はありません。
しかし、唯一の信頼できる基準があります。それが「有機JAS認証」です。 有機JASでは、現在「遺伝子組み換え技術およびゲノム編集技術は不使用」と定められています。
そしてもう一つ、私たちが大切にしたいのが「予防原則(Precautionary Principle)」という考え方です。
予防原則とは? 化学物質や新技術が、人の健康や環境に重大な影響を及ぼす恐れがある場合、たとえ科学的な因果関係が完全に証明されていなくても、あらかじめ規制や対策を行うという考え方。
EU諸国などでは一般的ですが、残念ながら現在の日本は規制が緩いのが現状です。
次世代のために、何を残せるか
私たちには「知る権利」と「選択の自由」があります。 政府に対して表示制度の改善を求める声を上げることも大切ですが、まずは一人ひとりが情報を正しく理解し、日々の買い物で意思表示をすることが第一歩です。
ゲノム編集技術には夢のような可能性がある一方で、取り返しのつかないリスクを孕んでいるかもしれません。
「次世代のために、何を残せるか」
これからも、持続可能な健康と環境のために、皆さまと一緒に考え、行動していきたいと考えています。
私たちは、皆さまの「持続可能な健康や環境を意識したライフスタイル」をサポートしています。
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